内容説明
近世国家が海賊を生んだ?!遠く離れた東地中海と東アジア海域で同時期に発生したふたつの海賊集団。その実態と背景を探り、近世国家と「アウトロー」たちの関係における共通性を見出す試み。シンポジウム『16、17世紀の海上貿易と海商、海賊』報告書(英訳付き)。
目次
ウスコク、戦争と交易の間で―アドリア海とその後背地におけるヴェネツィア・オスマン・ハプスブルク国境と海賊
難民から海賊へ―ウスコクとそのアドリア海での活動に関する史学史的概論
一六、一七世紀のヴェネツィアとアドリア海の海外領土―経済的側面からの考察
一六世紀中葉から一七世紀初頭の東アジア海域の海上貿易と海商・海賊
「徽王」考―王直が描いた政治構想
著者等紹介
越村勲[コシムライサオ]
1953年生まれ。Born in 1953。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、東京造形大学教授。専攻は東欧社会史・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。