内容説明
どの国にもその歴史・社会・ネイションに見合った固有の原理がある。カナダにおける「ケベック問題」の考察を通して、複数のネイションがひとつの連邦国家の中で共存・共栄する「開かれた連邦」の可能性を探究する。
目次
第1章 序/マルチナショナリズムの探求
第2章 歴史的基盤と憲法秩序の発展―ケベックにおける異議申し立ての政治
第3章 カナダにおける連邦制の原則―代表制をめぐる多面的な理解
第4章 二つのナショナルな統合モデル―選択の文脈を確立するために
第5章 シティズンシップと民主政―メンバーシップの問題
第6章 現代の課題とカナダの未来
著者等紹介
ガニョン,アラン=G.[ガニョン,アランG.][Gagnon,Alain‐G.]
1954年生まれ。カールトン大学で博士号を取得。2003年以降ケベック大学モントリオール校の政治学科教授。ケベックの多様性に関する学際的研究センター所長、複数ネイション社会研究グループのコーディネーター。トルドー賞など10を超す賞を受賞。2008年以来カナダ王立協会のメンバー
イアコヴィーノ,ラファエル[イアコヴィーノ,ラファエル][Iacovino,Raffaele]
1973年生まれ。マギル大学で博士号を取得。2009年以降カールトン大学政治学部助教授(Assistant Professor)
丹羽卓[ニワタカシ]
金城学院大学教授
古地順一郎[コジジュンイチロウ]
ケベック大学モントリオール校研究員
柳原克行[ヤナギハラカツユキ]
大同大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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