内容説明
2000年以降、ご当地ソングが復活。アーティストによる「場所」への想いがポップスを消費財化させない方向に導いているのか。歌詞は「時代」を切り取り、ある種のアーカイブ機能を持ち得ているのか。コンテンツの分析から論を進め、地域ブランドの補完財としての位置づけにも言及。まさにこれが「コンテンツツーリズム」の実例研究だ。「歌」の向こうに見える「都市」と「まち」。
目次
第1章 「ご当地ソング」とは何か
第2章 ご当地ソングを歩く(「中央フリーウェイ」(松任谷由実)を歩く
「南三条」(中島みゆき)を歩く
「桜坂」(福山雅治)を歩く
「勝手にシンドバッド」(サザンオールスターズ)を歩く
「長崎小夜曲」(さだまさし)を歩く
「青葉城恋歌」(さとう宗幸)を歩く
「能古島の片思い」(井上陽水)を歩く
「秋の気配」(オフコース)を歩く
「加茂の流れに」(かぐや姫)を歩く
「夢の跡」(村下孝蔵)を歩く)
第3章 Jポップの中の「場所」(大都市とその片隅、そして近郊;新たな湘南との出会い;東京百キロ圏外の「ご当地ソング」;ご当地ソングの未来)
著者等紹介
増淵敏之[マスブチトシユキ]
1957年北海道生まれ。法政大学大学院政策創造研究科教授。一般社団北海道マンガ研究会代表。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。テレビ及びラジオ番組、音楽コンテンツ制作等に従事した後、研究活動を開始。経済地理学、文化地理学をベースに、コンテンツ産業の立地行動及び都市構造の変容との関係性等に関心を持ち、研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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