内容説明
1930年代の植民地映画の特質をジェンダーの観点から探求。世界映画の歴史的・地政学的座標軸を設定し、植民地映画がナショナル・シネマとして形成される過程を浮上させる。ハリウッド映画との競合も視野に入れ、フランス植民地映画の系譜を辿る―“映画のアイデンティティ”をめぐる犀利な考察。
目次
序論
第1部 フランス植民地映画
第2部 ベトナム革命映画
第3部 マルグリット・デュラス映画―植民地からの声
第4部 トリン・T.ミンハ映画―境界を越える声
結論部
著者等紹介
川口恵子[カワグチケイコ]
愛媛県生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業(1980)。新ソルボンヌ大学修士課程修了(1986)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(2008)。専門分野:比較文学比較文化、映画論。現在:東京大学大学院総合文化研究科学術研究員、慶應義塾大学、青山学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。