内容説明
紛争の影と同居するケルトの遺産。宗教・政治対立の火種がくすぶり続ける街々に、豊かなケルト文化と重層的なアイルランドの歴史を見出し、街の人々の声を交えながら「もうひとつのアイルランド」を描く。
目次
はじめに もうひとつのアイルランド
1 ベルファスト
2 アントリム
3 ダウン
4 アーマー
5 デリー
6 ティローン
7 ファーマナー
おわりに 紛争の影と同居するケルトの遺産
増補 旅のアドバイスも
著者等紹介
武部好伸[タケベヨシノブ]
エッセイスト。1954年、大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒業。元読売新聞大阪本社記者。ケルト文化に魅せられ、ケルト文化圏の国・地域への旅を続けている。映画と洋酒にも造詣が深く、ユニークな執筆活動を展開中。日本ペンクラブ会員。関西大学社会学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mizuki
4
ケルト神話をからめた辺りを重点的に読んでみました。でもアイルランドというと、紛争などと事は避けては通れないのですね。宗教って、何でしょうね。アイデンティティってなんでしょうね。 ああ、決して難しい本ではありません。面白かったですよ。2015/09/01
うつ抜けに向けて積読消化中
1
ケルトが好きでアイルランドに行きたくて…となると、今は本で旅するしかない!という結論に至ったところで、偶然に発見した一冊。私が気になって仕方ないアーマー(エヴァン・マハ/古代アルスターの首都)紀行もあり、快哉を叫びつつ読んだ。知人がアイルランド関係の研究をしているので色々聞いてはいたものの、政治問題と切り離せない北アイルランド。著者が新聞記者であったということで、政治・社会問題についての記述が多い。ケルトに特化した内容というより、現代(少し前)の北アイルランドの雰囲気が感じ取れる。2020/10/28
wealth
0
図書館で。発行が古いけど、ケルトと北アイルランド、紀元前から近代までざっとわかる良書でした。あんなに色んな武装集団がいるとは思わなかった。2020/01/09