内容説明
「奪衣婆」「飯縄神」「お稲荷さん」「天狗さま」「おカラスさん」「貧乏神神社」「蛸薬師」「穴守稲荷」「猫返し神社」「合格大仏」…深くて、面白くて、有難く、本当は少し怖い八百万の神さま・仏さまの世界への招待。
目次
神仏編1(奪衣婆―虚弱体質改善、小児喘息、アトピー;石のお地蔵さん―庶民的な願いごと全般;お狸さま―火伏せ(火の用心)、商売繁盛、受験生・蕎麦店・風俗関係者の守り神 ほか)
寺社編(貧乏神神社―貧困からの脱却、悩み解消、災禍転福;蛸薬師―タコ・イボ落とし、開運・多幸;とろけ地蔵―癒し、悩み解消 ほか)
神仏編2(お富士さん―子授け、安産、火伏せ(火の用心)
要石―地震除け、世直し
庚申さま―健康、長寿、無病息災、来世安泰 ほか)
著者等紹介
川副秀樹[カワゾエヒデキ]
1949年東京都立川市生まれ。作家・飯縄信仰研究家。中央大学経済学部卒業後、デザイン・編集業界に入る。自然観察と神仏習合の歴史に惹かれ東京都高尾山パークボランティア会に参加。某神社にて臨時神職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
23
やっと読み終わりました。庶民の間で信仰されてきた神社仏閣について書かれています。有名どころと言うより、そんな神様や仏様もおられたのか?という新しい発見ばかり。結構身近なところにお祀りされているみたいなので、行ってみたいなと思います。日本書紀や古事記の話を知っていると、より内容に親しみをもてるかもしれません。2013/12/01
きのたん
5
「個人が何を信じたいか」という気持ちは、本庁がこうすべきと言っていることに見劣りするものではないと言っているようだ。お地蔵さんや道祖神、地元の民間信仰は「宝を生み出す大地の徳の象徴」であり、「身近で愛おしい神々」とは美しい言いようだ。2020/12/17
三井寿里
4
国宝や重文指定の寺社仏閣ではなく、地域に根付き、庶民に愛されてきた信仰の対象を、数多く取り扱っています。例えば「天狗」。例えば「お狐様」。祀られている主な場所、歴史、ご利益の由来。植木屋のアイディアで生まれた江戸の「お富士さん(富士信仰)」や由来のはっきりしない「庚申さま」…等々、歴史的資料や民俗研究家の説を元に、筆者が推理を展開していくユニークな内容です。長い年月をかけて異なる宗教を合わせ熟成させ、独自の神仏を作り出してきた日本人。信仰をイベントとして楽しめる、その背景が垣間見える面白い一冊です。2013/09/03
UN88
3
図書館本👀。俺の守護仏尊になってくれそうな神や仏は残念ながらいなかった🙄最近体調悪くてキツいから病魔調伏の聖天様を信仰することにします😷🤧2022/01/11
山葵
3
トイレの神様の元ネタらしき神様やポピュラーだけど意外とそのルーツを知らない神様等がまとめられた本。2011/01/20