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内容説明
2012年12月の総選挙で自民党が圧勝。安倍晋三首相を筆頭とする自民党主導の下、日本国憲法をめぐる議論が活発になってきた。いままさに、私たち国民一人ひとりが憲法と真剣に向き合わなくてはならない時がきた。本書では、憲法とはどのような法であるか、そして自民党の憲法改正草案の問題点を分かりやすく解説する。
目次
序章 憲法の目的は人権を保障することにある
第1章 日本国憲法は立憲主義憲法である
第2章 憲法が保障する基本的人権
第3章 憲法は国の最高法規である
第4章 安全保障は人権の問題
第5章 暴走への懸念
終章 いまこそ一人ひとりが、良識をフルに働かせる時
著者等紹介
青井未帆[アオイミホ]
学習院大学法務研究科教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得満期退学(修士(法学))。成城大学法学部准教授などを経て、2011年より現職。主な研究テーマは憲法上の権利の司法的救済、憲法9条論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
12
憲法を守るのは誰かなんて当たり前の問いが覆されようという恐ろしさを感じさせる一冊・国家権力の核には暴力が厳として存在している・表現活動が国民の間で活発になされることを国家が恐れるのは当然・憲法を尊重する義務を国民に課すのはつじつまが合わない・憲法が最高法規の実質的な理由は人権保証・権力者に対して自由な批判ができることは必要不可欠・合憲性の検討を負っているのは国会・戦力の不保持と交戦権の否認で自衛隊にコントロール機能を及ぼしてきた・天皇の権威と国民という憲法に示されている国政の権威とが一定の緊張関係をはらむ2013/12/22
ゆう。
10
とてもわかりやすい本でした。現行憲法を引用しながら、国民の自由権と社会権の理解が深まるように工夫されています。同時に、自民党の改正草案も引用され、現行憲法と比べながら、何が問題点なのかをわかりやすく指摘しています。現在、集団的自衛権をめぐり、立憲主義を否定するような首相答弁があるなかで、憲法は本来、国家権力から国民の人権を守るものであり、憲法を守る義務があるのは国家権力なんだという指摘は、今日的に大切な視点だと思いました。9条論についても詳しく述べられており、勉強になりました。良書です。2014/03/01
RmB
9
安倍総理の必読書に加えるべき一冊ですね。憲法改正の前に、名前を安倍晋三から岸信介に改名してはいかがでしょうか?2014/12/27
しょー
4
私には難しい内容でした。が、一国民として学ばねばならない分野だと確信しました。著者の情熱に突き動かされます。2014/05/13
エイドリアン
4
分かりやすく読みやすいですよ!憲法の大切さや自民党の改憲案の粗悪さが本当によく分かりました。96条をかえるとか本当によく分からない!もっと憲法について勉強して欲しい。2013/07/27