内容説明
ライオンは、おそろしくて、あらっぽくて、らんぼうなどうぶつだとおもってない?やさしいライオンなんていないのかな…。すすむ道はひとつじゃない。勇気がもてるおはなし。
著者等紹介
ヴィアー,エド[ヴィアー,エド] [Vere,Ed]
ロンドン生まれ。キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで美術を学ぶ。はじめての絵本“The Getaway”がハイランド児童書賞を受賞
きたむらさとし[キタムラサトシ]
東京生まれ。1979年にイギリスにわたり、数年後より絵本を作りはじめた。『ぼくはおこった』(評論社)でイギリスの新人絵本画家に与えられるマザーグース賞や、絵本にっぽん賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MI
91
世の中には様々な考え方がある。おおらかな考え方もあればせこせこした考え方もいる。それぞれ違う考え方をもっている。ライオンは獰猛だと決めつける。優しいライオンっていないの?優しいライオンのレオナルドだったら?アヒルがレオナルドと出会したらどうなる?友達になる。獰猛なライオンがレオナルドに「お前もライオンだったら、獰猛になれ。そのアヒルも食べてしまえ。」レオナルドは獰猛なライオンに「アヒルは友達だから食べない。」そして、レオナルドは獰猛なライオンにわかってもらうために考えてそのことを詩を作った。多様性の絵本2023/09/07
にいたけ
50
嫁さんのおすすめ。凪良ゆうさんの本を読んだ後だけに良かった。ライオンらしさと自分らしさは違う。世間にあわせて生きて悩むか、自分らしく自由に生きるか、幅が広がったのは良いことだと思う。自覚と覚悟が大切だよね。2022/01/08
とよぽん
46
花を愛で、詩をつくるライオン、レオナルドはアヒルのマリアンヌと友達になった。ライオンらしくない振る舞いを仲間から責められるが・・・。レオナルドとマリアンヌは一生懸命考えて「きみは きみらしく、ぼくは ぼくらしく」と言った。「ライオンとは、こういうものだ! なんて、ほんとは ないんだ・・・。」 何歳ぐらいになれば分かるかしら。難しい?2021/01/04
yumiha
40
大阪府の本の帯コンテストで応募した子どもが多かった本作。どんな本?何が子どもたちを惹きつけたの?読み終えて、「ライオンは獰猛」という決めつけに当てはまらない、詩の好きなレオナルドは、アヒルと友達になる。ううむ。こうあるべきという決めつけとは違っていてもいいのだ、というメッセージに子どもたちは共感したのだろうか?ううむ。世間の毒にたっぷり染まっちまったおばちゃんとしては、レオナルドは何をどうやって食べるのだ、という疑問を拭えないままだった……。2020/11/12
punyon
35
あひるのマリアンヌとさえ友達になってしまう優しいライオン、レオナルド。仲間のライオンにライオンらしく獰猛になれと迫られるが、散歩と詩を作るのが大好きなレオナルドはどうしてもそれが理解できない。「正しいことは一つじゃない、色々あっていいはず・・君は君らしく、僕は僕らしく、君はどう思う?」多様性を認めることの難しさと大切さが、デフォルメされた面白いライオンの絵で綴られた1冊。2020/11/14