出版社内容情報
ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)は物理だけではなく,数学でも関数(最速降下曲線など)のところで登場します.最速降下問題(物が最も速く落ちるときそれはどんな曲線を描くかという問題)を解いたのがガリレオです.実はガリレオは,物理的な現象を予想し,式を立てて実験,検証していくということを多く行っています.本書はガリレオの名著「新科学対話」(1638年)を元に,数学と物理に関するガリレオの手法と現代の手法を比較しながら,ガリレオの解いた問題を考えていきます.極力中学の物理,数学の範囲内でやさしく解説します.
内容説明
ガリレオは物理だけではなく数学にも長けていた。実験・検証と数学的論証により理論の正しさを保証する現代的な科学の手法を追求したのである。それをまとめたのがガリレオの名著「新科学対話」である。現代風にアレンジして読み解く。
目次
第1章 ガリレオ・ガリレイってどんな人?
第2章 「新科学対話」とは?第1、2日
第3章 「新科学対話」とは?第3、4日
第4章 ガリレオ流 無限の取り扱い
第5章 これぞガリレオ 落下と振り子
第6章 予想を覆す 最速降下曲線
第7章 放物線のことを考える
第8章 エネルギーという近代的視点
著者等紹介
吉田信夫[ヨシダノブオ]
1977年広島で生まれる。1999年大阪大学理学部数学科卒業。2001年大阪大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。2001年より、研伸館にて、主に東大・京大・医学部などを志望する中高生への大学受験数学を担当し、灘校の生徒を多数指導する。そのかたわら、「大学への数学」などの雑誌での執筆活動も精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吟遊
アルゴン