内容説明
日本発のスゴイ技術、それがiPS細胞。この技術を使えば、体の一部から、あなたのエッセンスがギュッと詰まった細胞を作り出すことができるのだ。理論の上では、あなたの複製を作り出すことも可能だという。おぉ、なんて素晴らしい技術!しかし…これは今までのクローンと何が違うんだろう?現在までの研究を振り返りながら、誰もが感じる疑問を解き明かし、iPS細胞がもたらす劇的な医療技術革新を、いっしょに学んでみよう。
目次
第1部 iPS細胞の誕生(臓器の機能を回復させる医療;人間の体ができる仕組み;再生医療とは何なのか ほか)
第2部 万能細胞と再生医療の現場(創薬研究への応用;遺伝子組み換え動物の限界;細胞シート工学 ほか)
第3部 万能細胞その可能性と課題(幹細胞を用いた医療がもたらすもの;再生医療実現までに解決しなければならないこと;日本におけるヒト幹細胞を用いる臨床研究 ほか)
著者等紹介
中西貴之[ナカニシタカユキ]
1965年、山口県下関市彦島生まれ。山口大学大学院応用微生物学修了。現在、総合化学メーカー宇部興産株式会社有機化学研究所で鋭意創薬研究中。日本質量分析学会、日本科学技術ジャーナリスト会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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