内容説明
「うめぼしさんうめぼしさん、あかいかおしてしわよって、くちにいれたらすっぱくて…」お弁当やおにぎりに欠かせない梅干し。その梅干しのできるまでが、季節の移ろいを背景にうたうようなリズムの文とユーモラスな絵で描かれます。
著者等紹介
かんざわとしこ[カンザワトシコ]
神沢利子。1924年、福岡県生まれ。文化学院文学部卒業。詩人、児童文学者。北海道、サハリンで幼少期を過ごす。産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞など、受賞多数
ましませつこ[マシマセツコ]
真島節子。1937年、山形県鶴岡市生まれ。女子美術大学図案科卒業。広告デザインの仕事から子どもの本の世界に入る。日本の伝統的な色彩や形の美しさと、現代的なセンスが調和した優しい画風で、ファンが多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
90
梅干し強化週間の三冊目。テンポの良い詩で綴る、梅の花が梅干しになるまでの過程を追った梅干し讃歌。早春、梅雨、土用と、季節の移り変わりも風情がある。最後のページでは、タネの中の天神様にも言及。2015/10/04
chiaki
44
うめぼしが食卓にのぼり、口にされるまでを描いた絵本。ひとつひとつリズミカルな文で表現されていて、思わず楽しく口ずさんでしまう♪恥ずかしながら私は、梅干しの赤い理由を知らなかった!漬けたら自然と赤くなるのだと!ホント龜の中に入ってしくしくしたい…。梅の種の中身を“天神さま”って呼ぶのも初めて知りました。梅を愛し、辞世の句を詠んだ菅原道真に由来するのですね。梅の花にうぐいすの光景を美しいと思うとき、日本人でよかったなぁとしみじみ思う瞬間です。2021/06/21
mug
40
最近梅干しの美味しさに目覚めた 息子のために、 3年振りに借りてきました😊 古風な絵と リズミカルな詩調で、 梅干しが出来上がるまでを追っている。 以前読んだ時は どうやって梅干しが作られるのか、に 興味を持っていた娘。 でも今回は… 👧「これってなんか…詩みたいだね!」 この3年で“詩”を知ったんだなぁ、と 小さな成長に気付かせてもらいました🥰2023/03/17
gtn
34
私見だが、減塩ブームが梅干の旨さを殺している。かつお梅やはちみつ入りは論外だ。スーパーの梅干は全滅。幸い近所の漬物屋で本物を見つけ、切らさぬよう購入している。二日酔いの朝の梅干茶漬に日本人としての幸福を感じている。2020/02/12
はるぽん🐰道草中🐱
33
歌うように軽やかな文で書かれている うめぼしができるまで♪ころころまるいたくさんのうめぼしが可愛いな。でも いろいろ苦労があったのね。だからこそ 美味しいうめぼし☆病気でからだが弱っているとき、元気なとき、どんなときもそばにいてくれる身近なうめぼしさん(*^^*)2017/12/14