内容説明
デジタル時代の「顔」のトリセツ。現代社会に溢れる、人格、感情、記憶、社会的関係などが排除された顔―「奥行きをなくした顔」。テクノロジーが進化し、ヴァーチャルとリアルが共存する今、この「奥行きをなくした顔」はどのような役割を果たすのか、「アフターコロナ」の身体について視覚文化論的に考察する。
目次
はじめに 実在的なものと潜在的なものが共存する時代
第1章 脱げない顔から着替える顔へ―「私遊び」の変遷
第2章 誰もが美人の時代―美の民主化がもたらしたもの
第3章 肖像写真の奥行き―顔の類型学とシミュレーション
第4章 自撮りと私―キャラ化したコミュニケーション
第5章 対談:アフターコロナ時代の身体
おわりに 奥行きをなくした顔の時代
著者等紹介
米澤泉[ヨネザワイズミ]
1970年生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、甲南女子大学人間科学部教授
馬場伸彦[ババノブヒコ]
1958年生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、甲南女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
8
図書館にて。「男は40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」とリンカーンは言ったが、自撮り・インスタ映え・Zoomは顔の映像を意味を変化させた▲好きでなくても(嫌いでも)キレイと評せるが、カワイイは好きである▲プリクラから自撮りへ。小さい画面枠にはアニメ顔のような幼さを極大化したルックスが映える▲かつて女性アイドルはファッション誌の読モとは別のものだった。自撮り時代を経て、ファッション誌は自撮りが得意なアイドルに占拠され、ついにはファッション誌が存在意義を失い休刊してゆく。2022/01/10
かんな
0
(但し1.2.3月の土曜日は最終週を除き15時まで勤務)(^_^)?存じあげなかった出版社のHP訪問して、他の書籍ラインナップを見た後、「求人」の詳細が気になりました。2022/04/24
ishida
0
まぁまぁ。ふーん、っていう。2021/11/21