シリーズ・ギリシア哲学講義
講演集 ハイデガーと西洋形而上学

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  • サイズ B6判/ページ数 150,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784771026384
  • NDC分類 131
  • Cコード C3310

内容説明

ハイデガーが洞察した西洋形而上学の本質Subjektivit¨at。西洋哲学を支配した「主観性原理」。それこそが「存在の真理」を覆い隠してきたとハイデガーは言う。「主観性の哲学」という観点から2500年の西洋形而上学に潜む問題点を語る。

目次

第1講 ハイデガーと西洋形而上学(其の1)(主観性の形而上学;西洋形而上学(プラトニズム)と科学
主観性原理によって出現した超越の巨大な構造(中世世界) ほか)
第2講 ハイデガーと西洋形而上学(其の2)(主観性原理(Subjektivit¨at)の登場
存在(ピュシス)と主観性(Subjektivit¨at)の抗争
σ^ωμα‐σ^ημα‐theory(身体即墓説)と魂(プシュケー) ほか)
第3講 西田とギリシア哲学(哲学者、西田幾多郎;西田とギリシア哲学;西田哲学の軌跡 ほか)

著者等紹介

日下部吉信[クサカベヨシノブ]
1946年京都府に生まれる。1975年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。1987‐1988年、1996‐1997年ケルン大学トマス研究所客員研究員。2006‐2007年オックスフォード大学オリエル・カレッジ客員研究員。立命館大学文学部助教授、教授を経て、特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Gokkey

9
日下部氏の紋切り型の断定口調は力強いものの、逆に他の見解も確りと理解した上で再読したいと言う気にさせる。藤沢令夫氏とは全く逆の立場でソクラテス以前以後を論じる。ソクラテス以後は主観性の哲学の歴史であり、自然をその存在として理解する初期ギリシアの自然哲学は途絶えた。ギリシアに主観性を持ち込んだのはヘブライズムであり、これは新たな神を新たな地で誕生させることになる。つまり神とは人間の主観性の顕現化であるゆえ、他の主観との共存を許さず、現代のナショナリズムに纏わる問題にまで通低すると説く。2020/09/19

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