内容説明
幸徳秋水、田中正造、大杉栄、大石誠之助、荒畑寒村、堺利彦、山川均、福本和夫…。大逆罪・治安警察法などの権力の横暴に反逆する民衆を命がけで主導した強靱な精神の系譜を探求する論考。
目次
1 『近代日本の思想と社会運動』(全録)(明治初期の社会主義と熊野・新宮グループ;日本近代化における国権派と民権派の対立;社会主義運動の前史段階;黎明期労働運動の生成と挫折;“民友社”と明治第二世代 ほか)
2 日本マルクス主義の思想方法の一特質―福本イズムの思想的意義をめぐって(なぜ「福本イズム」を問題にするのか;山川イズムの指導性の喪失と福本イズムの出現;日本マルクス主義思想の成立と福本イズム;「レーニンの理論」の輸入と解釈をめぐって;主観主義と教条主義 ほか)
3 スターリニズムの成立過程―一九二〇年代のロシア革命