内容説明
ロシア革命に続き、現代史の命運を分けたもう一つの革命は100年後の現代人にどんなメッセージを残したのか。世界大戦と革命の歴史の中から浮かび上がる人類の夢と時代の理想を、気鋭の研究者が全篇書き下ろす。
目次
1 革命の勃発(一九一八年一一月九日;蜂起の助走―挙国一致から反戦へ;ドイツ革命が「世界共和国」の扉を開く)
2 革命の背景(ドイツ社会民主党とその反対派;蜂起の前史―ドイツの発展と社会主義運動の昂揚;帝国の軍隊と革命の政府)
3 革命の現場(平和から変革へ―革命のさまざまな道;「平穏と秩序」はどのように実現されたか?;虐殺が生んだ「ヴァイマル共和国」)
4 革命の文化(「ヴァイマル民主主義」とは何か?;文化革命としてのドイツ革命―表現主義から芸術評議会へ;受け手が創造の主体となる―レーテ運動と自由・自治・共生の夢)
5 革命の逆転(ヴェルサイユ条約と匕首伝説;「ヴァイマル共和国」という軍事国家;一九二三年一一月九日)
著者等紹介
池田浩士[イケダヒロシ]
1940年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。1968年~2004年京都大学、2004~13年京都精華大学に在職。現在は自由業。京都大学名誉教授。専攻は現代文明論、ファシズム文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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