いま読む!名著<br> 「働く喜び」の喪失―ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読み直す

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いま読む!名著
「働く喜び」の喪失―ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読み直す

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  • サイズ 46判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784768410202
  • NDC分類 331.5
  • Cコード C0333

出版社内容情報

マックス・ヴェーバーは、20世紀初頭に刊行された『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において、近代資本主義が西欧で勃興しはじめようとする16、17世紀の市民の生き方に目を向け、資本主義社会の問題を「生活態度」という視点から捉え直した。本書籍は、混迷を極める世界情勢の中、「不安に駆り立てられながら働きつづける」近代人の精神を、【天職・予定・確証】という3つの連動して作用する鍵概念と重ね合わせることを試みる。ベルーフの訳語として用いられる「天職」という日本語は、元々の儒教的含意から明治期日本での変容を経て、「生きがい」という意味にまで解釈が拡大した。「予定説」と「確証思想」の作用は、現代社会における孤独化、排他性、自己コントロールや監視社会といった問題にまで広げることができる。このような思考を、現代社会に対する「鏡」として使うことで、私たちが埋め込まれている労働中心主義の陥穽が見えてくる。

内容説明

ヴェーバーの死から100年。現代人は、宗教的不安から職業労働へ駆り立てられていった資本主義黎明期ピューリタンの末裔なのか。政治混乱、移民問題、そして感染症…先の見えない時代に、改めて「働くこと」の意味を問いなおす。

目次

序章 生活態度への問い
第1章 「喜び」の喪失
第2章 天職という日本語
第3章 理念のトリアーデ―天職思想・予定説・確証思想の三者連関
第4章 孤独化と脱魔術化―予定説の作用
第5章 自己コントロールと監視社会化―確証思想の作用
終章 生の多様性を取り戻すために

著者等紹介

荒川敏彦[アラカワトシヒコ]
1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員を経て、千葉商科大学商経学部教授。専門は、宗教社会学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

30
この刺激的なタイトル。職場に飾っておくだけでもメッセージ性が高い。基本的にはヴェーバーの『倫理』が読み継がれながらも、誤解が連鎖しているというところを解きほぐす形。薬師院仁志氏と同じ流れかと思ったが、さすがに学術的で少し難しい。まず序章と1章、終章とを読めば、現代社会とのつながりも理解しやすく、より「読む喜び」を失わずに済むかも。ヴェーバー自身が仕事しすぎて困っていたのですね。病気療養がこのような著作に結実した。思いの元は、「根本的には、時間と休息が必要である」。しかも、スペイン風邪で亡くなったのですか…2021/05/03

プレイメーカー

5
古典を現代的に読み直すというシリーズのようで、ウェーバーの他にも色々とあるみたい。サブタイトルが刺激的で読んでみたがこれを読むなら、『プロ倫』か、ウェーバーの著作を読んだ方が良いと感じた。何故なら古典を読み直すというよりも、『プロ倫』の解説書のように感じたから。それなら先入観なしで『プロ倫』を読んだほうが良い。それから各々考えればいいと思った。それと、ウェーバーの解説書はほぼ退屈なものが多い。人に勧められるものや、面白いものは非常に限られる。入門書的なものなら大塚久雄、青山秀夫、姜尚中のものを勧める。2021/06/28

Mealla0v0

5
『プロ倫』が解き明かそうとしたのは「資本主義」ではなく「資本主義の精神」。したがって、本書は、今日我々を労働へと駆り立てるような精神の在り方の由来を『プロ倫』の「読み直し」から得ようとする。「資本主義の精神」は予定説×天職思想×確証思想のトリアーデであり、救われるか否かは神に予め定められており、それを確かなものとするために、世俗における実践が要される。「禁欲的プロテスタンティズム」と呼ばれるそれは、今日相応の変遷を受けつつ、健在なのではないか。『プロ倫』をビジネス書として読む現代日本においては特に。 2020/09/11

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