出版社内容情報
カリブー、ワタリガラス、クマ、ビーバー、ギンザケ、オーロラ ……
多種とともに生きのびる知恵を知る
人類学の冒険がはじまる
内陸アラスカではかつて「犬に話しかけてはいけない」という禁忌があった――。
本書は、マルチスピーシーズ民族誌と環境人文学の視点から、フィールドワークを通してアラスカ先住民の人々と「自然環境」との関わりを描く。
内陸アラスカ先住民の人々は、動植物や精霊、土地との関係性のなかで息をひそめながら暮らしてきた。「人間」が問い直されている今、彼らの「交感しすぎない」という知恵から「自然との共生」を再考する。
内容説明
内陸アラスカではかつて「犬に話しかけてはいけない」という禁忌があった―。本書は、マルチスピーシーズ民族誌と環境人文学の視点から、フィールドワークを通してアラスカ先住民の人々と「自然環境」との関わりを描く。内陸アラスカ先住民の人々は、動植物や精霊、土地との関係性のなかで息をひそめながら暮らしてきた。「人間」が問い直されている今、彼らの「交感しすぎない」という知恵から「自然との共生」を再考する。
目次
第1章 マルチスピーシーズ民族誌へようこそ
第2章 ニコライ村への道のり
第3章 ワタリガラスのいかもの食い―ある神話モチーフを考える
第4章 犬に話しかけてはいけない―禁忌から考える人間と動物の距離
第5章 ビーバーとともに川をつくる―「多種を真剣に受けとること」を目指して
第6章 「残り鳥」とともに生きる―ドムス・シェアリングとドメスティケーション
第7章 カリブーの毛には青い炎がある―デネの共異身体をめぐって
第8章 コウモリの身内―環境文学と人類学から「交感」を考える
おわりに―内陸アラスカ先住民の知恵とは何か?
著者等紹介
近藤祉秋[コンドウシアキ]
専門:文化人類学、アラスカ先住民研究。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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