犬に話しかけてはいけない―内陸アラスカのマルチスピーシーズ民族誌

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犬に話しかけてはいけない―内陸アラスカのマルチスピーシーズ民族誌

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  • サイズ 46判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766428452
  • NDC分類 382.539
  • Cコード C0039

出版社内容情報

カリブー、ワタリガラス、クマ、ビーバー、ギンザケ、オーロラ ……



多種とともに生きのびる知恵を知る

人類学の冒険がはじまる



内陸アラスカではかつて「犬に話しかけてはいけない」という禁忌があった――。



本書は、マルチスピーシーズ民族誌と環境人文学の視点から、フィールドワークを通してアラスカ先住民の人々と「自然環境」との関わりを描く。

内陸アラスカ先住民の人々は、動植物や精霊、土地との関係性のなかで息をひそめながら暮らしてきた。「人間」が問い直されている今、彼らの「交感しすぎない」という知恵から「自然との共生」を再考する。

内容説明

内陸アラスカではかつて「犬に話しかけてはいけない」という禁忌があった―。本書は、マルチスピーシーズ民族誌と環境人文学の視点から、フィールドワークを通してアラスカ先住民の人々と「自然環境」との関わりを描く。内陸アラスカ先住民の人々は、動植物や精霊、土地との関係性のなかで息をひそめながら暮らしてきた。「人間」が問い直されている今、彼らの「交感しすぎない」という知恵から「自然との共生」を再考する。

目次

第1章 マルチスピーシーズ民族誌へようこそ
第2章 ニコライ村への道のり
第3章 ワタリガラスのいかもの食い―ある神話モチーフを考える
第4章 犬に話しかけてはいけない―禁忌から考える人間と動物の距離
第5章 ビーバーとともに川をつくる―「多種を真剣に受けとること」を目指して
第6章 「残り鳥」とともに生きる―ドムス・シェアリングとドメスティケーション
第7章 カリブーの毛には青い炎がある―デネの共異身体をめぐって
第8章 コウモリの身内―環境文学と人類学から「交感」を考える
おわりに―内陸アラスカ先住民の知恵とは何か?

著者等紹介

近藤祉秋[コンドウシアキ]
専門:文化人類学、アラスカ先住民研究。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ポテンヒット

12
気になるタイトルとアラスカの話に惹かれて。文章がやや学術的ではあるが、アラスカ先住民の話はとても面白い。鮭の遡上とビーバーと人間の関わりや、渡り損ねた残り鳥を保護する話は、長年この地で生きる人々の知恵や周りの環境との程よい距離感が見てとれる。神話から現在まで連綿と続く彼らの生活は、工業化や大量生産で環境を激変させてきた私たちの生き方をシフトチェンジするヒントになるように思えた。2023/03/02

たかぴ

4
マルチスピーシーズ民族誌の視点からアラスカの人々、そこでの体験を書いた本。過酷な環境、多種の中で生きざる負えないその煩わしさから生きる狡知として積極的に関わる事をしない、交感し過ぎ無い知恵を生み出したのか。2022/12/30

中桐 伴行

2
初めて民族誌というものを読んだ。学術論文として読み始めてしまったため、記述論文なのか、分析をしたいのかどちらにもカテゴライズできず、初めて出てくる言葉やキーとなるであろう言葉の目次の項目がなく、説明もないことで面食らってしまった。友人より民族誌というジャンルはそういったものと違うことを教えてもらい、その後は「著者の分析や考えが入った二次資料」として興味深く読むことができた。ただ、最初は論文として読んでいたために論旨を汲み取ろうとしてしまっており、内容が頭に入っていない。週末までに再読が必要だ。2023/03/22

かりぐらし

1
聞いたことのない言葉の羅列が、知ってて当たり前というテンションで序盤から終盤まで続くのでただ字を目で追ってるだけで終わった。文化人類学を研究する上で、多様な種との関わりを含めて研究するという感じなのか。内陸アラスカの村に入り込み自らフィールドワークした研究のまとめ。内陸アラスカのワタリガラスの神話はアイヌの神謡集によく似ている。タイトルの犬に話しかけてはいけないという話も、犬ぞりや狩り、生活の中での他の種との交わりによって生まれたことばだった。2024/01/11

文狸

1
「犬に話しかけてはいけない」という昔の禁忌は、「一つでもなければ二つでもない何か」であるような「犬―人間」、「犬」と「人間」に限りなく近いものとして一時的に抽出することで——しかしその瞬間にもそれらは「犬―間」に戻っていく——何とかうまく「ともに生きる」ことができるようにしてきた北方狩猟民のハビトゥスを示すものだと私は考える。(102ページ)2023/02/10

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