出版社内容情報
イスラーム世界を理解するためのキーワード
▼騎馬遊牧民族に起源をもつトルコ民族と先住民族との時間的・空間的な関わりをダイナミックに分析し、クルド人問題、ナゴルノ=カラバフ紛争など、トルコ周辺の民族やナショナリズムの諸問題を歴史的な視点から見渡していく。
▼トルコ周辺の複雑な問題について政治的手法、国際関係の視点から検討する類書は多いが、過去にさかのぼりその根にある問題について歴史的な分析をとおして検討しているのは本書だけ。
▼新版では、直近20年の情報をアップデート。
▼文献案内も更新し、より深い学びへの入り口となっている。
目次
序章 イスタンブルに民族の問題を見る
第1章 トルコ民族とは何か
第2章 ペルシア=イスラーム世界への道
第3章 東方キリスト教世界のトルコ化
第4章 未完のトルキスタン国家
第5章 アゼルバイジャン 二つの顔
第6章 変転するトルコ人の民族意識
終章 灰色の狼はよみがえるのか
著者等紹介
坂本勉[サカモトツトム]
慶應義塾大学名誉教授。専攻、近代イスラーム社会史・経済史、トルコ民族史。1945年生まれ。1969年慶應義塾大学文学部東洋史専攻卒業。1975年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。慶應義塾大学文学部助手、助教授、教授を経て2011年より名誉教授。1976‐78年テヘラン大学・ケンブリッジ大学中東センターに留学、1987‐89年日本学術振興会西アジア地域センター派遣研究員およびアンカラ大学言語・歴史・地理学部講師としてトルコに滞在、1999‐2000年ボアジチ大学(イスタンブル)文理学部訪問教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
サケ太