食卓の上の韓国史―おいしいメニューでたどる20世紀食文化史

個数:
電子版価格
¥3,740
  • 電書あり

食卓の上の韓国史―おいしいメニューでたどる20世紀食文化史

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年03月29日 22時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784766427844
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0022

出版社内容情報

キムチ、クッパ、ビビンバ、ソルロン湯、冷麺、チャプチェ、スンデ、チャヂャン麺、マッコリ、キンパ……

どのようにつくられて、食べられてきたの?



うまくて、深い、韓国料理の歴史100年!



「韓国の人びとは何をどのように食べてきたのだろうか?」



1876年の開港以降、朝鮮半島には多くの外国人が流入し、西洋・中国・日本の食が朝鮮の料理を大きく変化させた。近代化とともに多数の飲食店が誕生し、熱々のクッパやビビンバが人びとの腹を満たしていた――。日本の植民地支配、解放、朝鮮戦争、都市化、グローバル化を経て、韓国の食はどんな道をたどったのか。「食べること」をとおして韓国の歴史と社会をダイナミックに描く「食の人文学」!



●本書に登場する料理の一部

チャングッパ、ソルロンタン、鰍魚湯(チュオタン)、ユッケヂャン、ユッケビビンバ、冷麺、マンドゥ、蔘鶏湯、キムチ、神仙炉、九折坂(クジョルパン)、蕩平菜(タンピョンチェ)、全鰒炒(チョンボクチョ)、片肉(ピョニュク)、魚膾(オフェ)、薬酒、明卵、チャプチェ、マッコリ、タッペギグク、カルビ焼き、ピンデトク、スンデ、ポゴックク、ソガリメウン湯、クァメギ、オムク、キンパ、チャヂャン麺、ソジュ、ビールとチキン

内容説明

キムチ、クッパ、ビビンバ、ソルロン湯、冷麺、チャプチェ、スンデ、チャヂャン麺、マッコリ、キンパ…どのようにつくられて、食べられてきたのか?うまくて、深い、韓国料理100年!

目次

第1部 開港期、外国の食の到来(済物浦の大仏ホテルと中華楼;西洋人、ソウルで食事 ほか)
第2部 クッパ屋(最古の外食店、クッパ屋;庶民のキニ、ソルロン湯 ほか)
第3部 朝鮮料理屋(高級飲食店、朝鮮料理屋の誕生;神仙炉、朝鮮料理屋のシンボルとなる ほか)
第4部 テポ屋(疲れた庶民の安息の場、テポ屋;テポ屋の「キニ酒」、マッコリ ほか)
第5部 解放後、食のハイブリッド化と飲食店のグローバル化(飲食店とメニューのたゆみなき進化;韓国料理に定着した日本食 ほか)

著者等紹介

周永河[チュヨンハ]
1962年、慶尚南道・馬山市生まれ。韓国学中央研究院韓国学大学院教授。専門は東アジア食の人類学・民俗学。1998年、中国中央民族大学社会学及人類学学院にて民族学博士号を取得。2001年より現職

丁田隆[マチダタカシ]
1972年、福岡県北九州市生まれ。昌原大学校日語日文学科客員教授。専門は民俗学・韓国学。2011年より韓国政府招請奨学生として韓国学中央研究院韓国学大学院に在籍。2017年、同大学院にて文学博士号を取得。2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

105
どの国でも食の変遷にこそ、外から受けた影響が明瞭に表れる。韓国料理も20世紀を通じて流入した外国の食により変貌を遂げ、おでんや清酒は日本の植民地支配から、パン食は戦後のアメリカの外交で導入され定着したプロセスを跡付けていく。全く人気がなかった豚肉も、独裁時代に牛肉値上げ防止のため料理法が広められたという。自国料理サイコーを唱える国民やマスコミに迎合せず、おいしいものを求める欲求が自然と食習慣を変えていくとの立場を著者は崩さない。食品工業の成長や飲食店の現状まで筆は及び、食から見た近代韓国史としても読める。2022/02/24

サケ太

23
日本の洋食についてもそうだが、食事一つをとっても他国の影響を感じられるものは数多い。この本は韓国料理が現在の姿になった遍歴を辿りつつ、聞いたことのあるものや、知らない韓国料理の世界を紐解いていく。「ヤンニョム」や「キニ」などといった韓国語の表現については註釈がつけられており、非常にありがたかった。驚いたのは、「味の素」、「菊正宗」などの現代も残る企業、商品が当時の食文化に少なからず影響を与えていたという点。当然、日本が韓国の料理、食文化に影響を与えていた点もあれば、与えられていた点もある。面白い視点に脱帽2021/12/30

ちり

2
“わたしは本書に先行する『飲食人文学』で、「食事そのものは日常だが、文化・歴史としての食は人文学だ」と書いた。文化・歴史にはけして正解などありえず、それを解釈するさまざまな視線があるだけだ。その視線に隠された政治・経済的な含意を明らかにする作業こそ、わたしの目指す「批判的な食の研究」である/生物学における食の作用は物質的なものだが、文化における食にこめられているのは、人の思いなのである”2022/04/01

siomin

2
「中国料理の世界史」もかなりの労作でしたが,この本もなかなか。これらを刊行する慶應大学出版会もかなり力が入っています。韓国料理の歴史的変遷をまとめてありますが,中国日本アメリカとのかかわりが色濃く(眞露は今や日本での消費がほとんどだとか,マッコリは韓国では下火だったのが日本で人気が出たため本国でも人気になったとか),さらには政府の国策で食文化も変容していったとか。アメリカから小麦が入ったことで韓国では麺を食べる文化が根付いたが,そういえば日本もアメリカの小麦でパン食が広まったよなあ。2022/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18977244
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。