出版社内容情報
迂回しながらひと筋を貫く
新潟から上京、理系大学で材料工学を学び、素材メーカーで人工骨の開発に携わるはずが、何の因果か非理系の保険会社に入社。
平成の「失われた30年」の激流を逡巡迂回しながら渡りきり、節目で怜悧なコメントを発進しつづけてきた人気エコノミストが“フツーのオジサン”目線で捉えたこの国の変容を、自らの歩みとともに綴る痛快経済エッセイ!
▼一流エコノミストは、日頃どんな視点でものを見ているのか?
▼著者の人生の中で大きな転機となった「1997年」を軸に、「一本道を歩んできた」と思えた新潟時代と「エコノミストとしての立ち位置の確立」を模索した平成期という二つのステージを顧みながら、軽妙なタッチで描写する随想集。
▼公人の矜持と私人の葛藤がほどよくミックスされた、共感度抜群の51話。
いまや朝夕の経済ニュースに常連コメンテーターとして引っ張りダコの著者にも、日常の中であれこれと思い悩むことは多い。
一見便利そうだが実はいろいろと使い勝手が悪いこの国のシステムを嘆いた「子育て支援の『ちょっとピンぼけ』」、コンビニのレジ袋で七転八倒する「わかっちゃいるけどやめられない」、経済を専門に学んできたほかのエコノミストと伍するために取った
「『書かない殿下』の逆張り戦略」など、思わず笑みがこぼれる珠玉のストーリー満載。
内容説明
新潟から上京、理系大学で材料工学を学び、素材メーカーで人口骨の開発に携わるはずが何の因果か非理系の保険会社に入社。平成の「失われた30年」の激流を逡巡迂回しながら渡りきり、節目で怜悧なコメントを発信しつづけてきた人気エコノミストが“フツーのオジサン”目線で捉えたこの国の変容を、自らの歩みとともに綴る痛快経済エッセイ!
目次
第1章 「真実」の居場所(子育て支援の「ちょっとピンぼけ」;いま持つ強さを見出すべし ほか)
第2章 「異質」の居場所(自分を見る「自分」;ダメ日本がつくった若者の「満足」 ほか)
第3章 時代の振り子(一本道を歩きながら考えた「うかい(迂回)ね」
育った言葉で話すのが「自分」である ほか)
第4章 明日の風向き(負けに不思議の負けなし;人のために何かする ほか)
著者等紹介
矢嶋康次[ヤジマヤスヒデ]
1968年、新潟県直江津市(現・上越市)生まれ。92年、東京工業大学無機材料工学科卒業、日本生命相互会社入社。95年、ニッセイ基礎研究所へ出向、経済調査部研究員。2012年、同チーフエコノミスト。17年、研究理事。21年、常務理事を兼務。早稲田大学、上智大学で非常勤講師として現代経済論の講座を担当。参議院予算委員会調査室で客員調査員を歴任。著書に、『非伝統的金融政策の経済分析』(共著、日本経済新聞出版社、2013年、第54回エコノミスト賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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