命をどこまで操作してよいか―応用倫理学講義

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命をどこまで操作してよいか―応用倫理学講義

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  • サイズ A5判/ページ数 211p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784766427684
  • NDC分類 461
  • Cコード C3012

出版社内容情報

▼先端科学から生じる新しい倫理問題とは何か。

▼キメラ動物、人工的に作られる脳や胚、操作される未来世代――

先端科学が生み出す「新たな存在」に私たちはどんな道徳的義務を負うのか?

▼基礎知識と思考法を文理問わず伝授する 、新次元の倫理学!





ES細胞やiPS細胞、遺伝子操作といった先端科学技術によって、

私たちの生活や命のあり方が大きく変わりつつある。

それは、人々の救いになると同時に、計り知れない危害をもたらす可能性がある。



先端科学が開発される現場で、倫理の問題を追究してきた著者は、

「命をどこまで操作してよいか」という問いに対峙する。



本書は、「道徳的地位」の考え方を導入することで、「命の操作」に関する代表的な問題を整理し、

リスクとベネフィットを評価しながら、何をどこまで許認めるのかを実践的に考えていく。



キメラ動物、人工的に作り出される脳や胚、果てはまだ存在しない未来世代まで、

「新しい存在」の倫理をどう考えるべきか。そのための知識と思考法を文理問わず伝授する、新次元の倫理学!

内容説明

ES細胞やiPS細胞、遺伝子操作といった先端科学技術によって、私たちの生活や命のあり方が大きく変わりつつある。それは、人々の救いになると同時に、計り知れない危害をもたらす可能性がある。先端科学が開発される現場で、倫理の問題を追究してきた著者は、「命をどこまで操作してよいか」という究極の問いに対峙する。本書は、「道徳的地位」の考え方を導入することで、「命の操作」に関する代表的な問題を整理し、リスクとベネフィットを評価しながら、何をどこまで認めるべきなのかを実践的に考えていく。キメラ動物、人工的に作り出される脳や胚、精子・卵子、果てはまだ存在しない未来世代まで、これまでの理論ではカバーしきれない「新しい存在」の倫理についてどう考えるべきか。そのための知識と思考法を文理問わず伝授する、新次元の倫理学!

目次

第1章 私たちは誰(何)に対して道徳的義務を負うか―道徳的地位の議論から考える
第2章 動物で人の臓器を作ってよいか―ヒト化する動物をめぐる倫理
第3章 体外で胚や脳を作ってよいか―人の発生をめぐる倫理
第4章 体外で作られる精子・卵子から子どもを生みだしてよいか―生殖をめぐる倫理
第5章 子どもの遺伝子を操作してよいか―未来世代をめぐる倫理
終章 生命倫理の議論はどうあるべきか

著者等紹介

澤井努[サワイツトム]
京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点・特定助教。専門は生命倫理学・哲学・宗教学。天理大学国際文化学部を卒業後、京都大学大学院博士課程修了(博士(人間・環境学))。オックスフォード大学留学、京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門・特定助教などを経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

108
人種差別、性差別、障害者差別は道徳的に許容されない。では新薬のための動物実験は道徳的に許容されるのか?現代は動物で人の臓器が作れるようになり、体外受精が行われるようになった。技術的に子どもの遺伝子をゲノム編集で操作することも可能である。道徳的地位moral statusの概念を用い、丹念に個々の事象を解きほぐしていく。自分自身の倫理観は時代と共に社会と共に移り変わる。その核となる考え方を手にしたい。本書では道徳的地位の七原則を提言する。七原則を自在に使うにはかなり根気強い論理の組み立てが必要であると感じた2022/01/13

Go Extreme

2
私たちは誰(何)に対して道徳的義務を負うかー道徳的地位の議論から考える: 生きているものと生きていないものの境界 「生命への畏敬」に基づく見方 「有感性」に基づく見方 「道徳的行為者性」に基づく見方 「関係性」に基づく見方 道徳的地位の七原則 体外で胚や脳を作ってよいか 体外で作られる精子・卵子から子どもを生みだしてよいか 子どもの遺伝子を操作してよいか: ゲノム編集 遺伝性のゲノム編集をめぐる倫理 そもそも認めてよいか どこまで認めるべきか 遺伝性のゲノム編集の倫理的是非 生命倫理の議論はどうあるべきか2021/10/16

nightswimming*

1
現在の科学をめぐる倫理学は一体どうなっているのだろうと手にとった。 この本では、道徳的行為者が道徳上の義務を持つ「道徳的地位」という考え方をもとに、議論が組み立てられていく。1章で詳しく取り上げられているこの考え方を知ることができて良かった。もとになっているウォレンの本をぜひ読んでみたい。 2章以降は道徳的地位の7原則をもとにして、動物で臓器を作ってよいか、子どもの遺伝子を操作してよいか等、今後技術が発達する中で問題となる点について議論がされ、あまり知ることのなかった分野の現状にふれる良い機会となった。2023/01/29

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