「ネオ・チャイナリスク」研究―ヘゲモニーなき世界の支配構造

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「ネオ・チャイナリスク」研究―ヘゲモニーなき世界の支配構造

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  • サイズ 46判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766427479
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0031

出版社内容情報

巨龍はついに世界を呑み込むのか



中国のプレゼンスに対する危機意識(チャイナリスク)は「外国企業が中国国内で活動する際の不確実性と落とし穴」という従来の定義から「国際社会でのなりふり構わぬ挙動に世界はどう対峙するか」へとフェーズが大きく変わった。

新旧体制が複雑に混在しつつも覇権奪取へと邁進する強国の実態を中国人エコノミストが切れ味よく解説する本格的現代中国論。



▼疾走する“奔馬”はどこへ向かうのか。

▼覇権国へと一気に躍り出ようとする習近平政権の戦略とその行方を、複眼的視点から精緻に分析する。



中国とビジネスを行う企業にとってだけでなく、国際社会にとって、日本やアジアにとって、そして中国自身にとっても「チャイナリスク」の定義がいま大きく変わりつつある。この動向に対して、中国人エコノミストの視点から、経済的アプローチだけでなく、政治的・歴史的・文化面など多彩な角度で考察を加えていく。

前著『中国「強国復権」の条件』は、「来日以来30年を経て、著者が改めて母国に送る忌憚のない建議書」と高く評価されたが、本書はさらによりスケールアップした内容となっている。

内容説明

中国のプレゼンスに対する危機意識(チャイナリスク)は「外国企業が中国国内で活動する際の不確実性と落とし穴」という従来の定義から「国際社会でのなりふり構わぬ挙動に世界はどう対峙するか」へとフェーズが大きく変わった。新旧体制が複雑に混在しつつも覇権奪取へと邁進する強国の実態を中国人エコノミストが切れ味よく解説する本格的現代中国論。

目次

中国の台頭と「ネオ・チャイナリスク」の浮上
第1部 「チャイナリスク」の再定義(変化する「チャイナリスク」の意味;リスクを生み出す既存制度の脆弱性)
第2部 新しいチャイナリスクの諸相(チャイナリスクの制度分析;韜光養晦から「戦狼」外交への展開;経済自由化と国家資本主義―国有企業戦略の光と影;IT・先端技術大国化への道)
第3部 取り残される旧態部分(二極化で置き去りにされる階層;自由なきところに文化は育たず;「改革すべきでない改革」とは何か;「赤い帝国」の興亡)
中国民主化への道程とネオ・チャイナリスクの行方

著者等紹介

柯隆[カリュウ]
1963年、中国・南京市生まれ。88年来日、愛知大学法経学部入学。92年、同大学卒業。92~94年、ロータリークラブ米山記念奨学生。94年、名古屋大学大学院修士課程修了(経済学修士号取得)、長銀総研入所。98年、富士通総研経済研究所へ移籍。2006年より同研究所主席研究員。2018年、東京財団政策研究所へ移籍、現在、同研究所主席研究員。静岡県立大学グローバル地域センター特任教授、多摩大学大学院客員教授、国際経済交流財団(JEF)Japan SpotLight編集委員を兼務。この間、財務省関税外国為替等審議会委員、財務政策総合研究所中国研究会委員、JETROアジア経済研究所業績評価委員、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員、広島経済大学特別客員教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

31
「伊藤洋一のRound Up World Now!」(2023年8月18日放送)で歯切れよく今の中国情勢を解説していた筆者。大変面白く早速の本書。現在までの中国の躍進は経済分野での改革開放の成果。にもかかわらず習独裁政権は、経済自由化に逆行する国有企業優遇策をとっている。経済分野の成長が唯一の生命線である中国のこのような目的と手段の不一致は、将来の失速の可能性が大きいが大意。2021年刊ながら、この分析は、現下の中国にもあてはまると思う。2023/09/04

鮫島英一

6
学者が筆をとる作品は得てして回りくどいが、この作品は例外の部類に入る。その理由は主張はシンプルだから。中国共産党の肥大化による矛盾の極大化。改革開放による国力増大によって誤魔化してきたが、アリババへの干渉などでケチが付きつつある。時計が逆転するような変化だが、筆者はその理由を指導者層が、青春時代を紅衛兵として過ごしたからだとしている。真偽はさて置き、その道は決して明るくない。緩やかな下りなのか、新たな挑戦なのかは歴史家に評価を任せるとして、今を生きる僕達は多くの書物を読み現在の理解に努めるしかないだろう。2021/07/15

しゅんどーん

3
民間企業に対する迫害、情報統制、リベラル派知識人に対する弾圧といった習近平政権の統治政策を、悪しき毛沢東政権時代への回帰という文脈で捉える。著者が祖国中国に抱いている熱い思いと危機感が存分に伝わってくる。2021/07/21

田山河雄

0
どんなものだろうか2022/03/27

harmony1116

0
バランスのとれており信用のおける作品だと思います。2021/08/21

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