出版社内容情報
実態調査と先駆的事例から提言
5年にわたるセンター的機能への取組みについての調査研究に基づき、現場での課題を明示する。
さらに、校内の改革や小・中学校や医療との連携など、先駆的な実践例を紹介。
日本のインクルーシブ教育システム発展のための書。
▼個々の子どものニーズに合わせた支援のために、日本のインクルーシブ教育システムはどのように進むべきか。
▼それを支える特別支援学校のセンター的機能のこれまでの実態を調査し、特にセンター的機能の評価方法を探り、PDCAサイクルでどのように進めていくかを追及する。
▼日本リハビリテーション連携科学学会内の自主研究会である「教育支援研究会」が、全国の特別支援学校に調査を行った。その調査結果から、現状と課題を明示する。
この調査から、センター的機能として先駆的な取組みを行っている特別支援学校を選び、実践事例を紹介する。
内容説明
センター的機能への取組みについての5年にわたる調査研究に基づき、現場での課題を明示する。さらに、校内の改革や小・中学校や医療・福祉等との連携など、先駆的な実践例を紹介。日本のインクルーシブ教育システム発展のための書。
目次
第1章 障害児教育の歴史的経緯(特殊教育の萌芽から進展に至る経緯;障害児教育における地域のセンター化への試行的実践)
第2章 特別支援教育とインクルーシブ教育(特殊教育から特別支援教育へ;特別支援教育の現状と質的向上を目指す課題)
第3章 センター的機能への取組みの実態と評価の在り方―5年にわたる調査研究から(我が国におけるインクルーシブ教育システム;具体的取組み状況を知るための調査研究の概要;支援活動の実態と課題:調査研究から;評価をめぐる具体的課題と解決の方向)
第4章 諸外国の取組みから学ぶ(ヨーロッパ圏にみるインクルーシブ教育システム;イギリスとドイツにおけるセンター的機能とその評価)
第5章 センター的機能の実践事例から学ぶ(PDCAサイクルを重視した目標設定と評価の実践;ネットワーク改善を目指した評価の実践;外部からの情報を生かした評価の実践;センター的機能に全校体制で取り組んでいる実践;広域の特別支援学校間の連携を密にした取組みの実践;医療機関とのネットワーク構築の実践;病院内教育相談による支援の実践;サテライト方式を取り入れた支援の実践;介助員等に対するアドバイスと配置の実践;居住地の小・中学校との交流における支援の実践;幼稚園や保育園への訪問支援の実践)
著者等紹介
香川邦生[カガワクニオ]
視覚・触覚情報支援教育研究所主宰。日本リハビリテーション連携科学学会教育支援研究会顧問。1940年生まれ。広島大学教育学部卒業。国・公立学校教諭、文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官、筑波大学教授、健康科学大学教授などを経て現職。2007年に内閣総理大臣賞、2008年に辻村賞を受賞
大内進[オオウチススム]
(独)国立特別支援教育総合研究所名誉所員。日本リハビリテーション連携科学学会教育支援研究会代表。手と目でみる教材ライブラリーを運営。1949年生まれ。筑波大学大学院修了。公立学校教諭、筑波大学附属盲学校教諭、(独)国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員などを経て現職。2019年に本間一夫文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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