内容説明
企業のケイパビリティ活用において威力を発揮する「補完性」。その数理的基礎を構築する。高揚感として知覚されるスーパーモジュラーゲームの性質、全体は部分の寄せ集め以上のものであるというシステムの効果、また、規模の経済・範囲の経済といった経済性やネットワーク外部性由来の経済効果、これら様々なタイプの利益をもたらす特性が補完性の概念を軸に分類・整理され、統一的に理解される。次のビジネスの組み立て方につながるヒントがそこにある。
目次
第1章 補完性分析(補完性の定義;補完性の分類と視覚化;企業の補完性分析)
第2章 補完性の数理(補完性の一般的定義;補完性の性質;最適化問題;補完性の拡大)
第3章 ゲーム的状況の数理(補完性分析の観点からのゲーム理論;アクティビティの影響が全体に及ぶ場合;アクティビティの影響が限定的な場合;可視性が限定的な場合)
著者等紹介
木戸一夫[キドカズオ]
東京工業大学理学部情報科学科卒業。東京工業大学大学院理工学研究科博士号取得。慶應義塾大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。