出版社内容情報
キャンバスに描かれた「タブロー」はいつどのようにはじまったのか?
▼タブロー(tableau)とは、板あるいは画布に絵の具で描かれた、持ち運び可能のイメージを意味するフランス語で、現在の絵画形式の主流となっている。特定の場所に結びつかない独立性が特徴であり、その独立性を保つために枠(額縁)が用いられる。本書はタブローという観点から近世以降の西洋絵画の歴史を捉えなおし、そこに何が描かれてきたかを論じる。
内容説明
カンヴァスに描かれた絵画「タブロー」はいつどのようにはじまったのか。
目次
序 「タブロー」の歴史
第1章 タブローの誕生
第2章 一七世紀フランスでの物語画としてのタブローの成立
第3章 物語画としてのタブローの理論化と展開
第4章 タブローの変質―「物語画」の変容
終章 「閉じられた窓」としてのタブローのその後
著者等紹介
望月典子[モチズキノリコ]
慶應義塾大学文学部教授。専門はフランス近世美術史。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(美学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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