出版社内容情報
――戦略的自律というDNA――
日本にとって「重要だが理解できない国」インド。
中国が存在感を増すなかで、アジアの一大パワーを狙う、
インド外交の見えざる行動様式をあぶりだす。
内容説明
日本にとって「重要だが理解できない国」インド。中国が存在感を増すなかで、アジアの新たなる大国の、外交の見えざる行動様式をあぶりだす。
目次
はじめに 「理解できない国」としてのインド
第1章 理想主義から現実主義への転換か?(通説としてのインド外交史;西洋のレンズでみたインド外交;インド外交転換論の矛盾;インドに根ざした国際政治学へ)
第2章 DNAとしての戦略文化(大国志向;自主独立外交へのこだわり;「アルタ的現実主義」の伝統)
第3章 外交政策を制約する構造はなにか(脆弱な国民国家―エスニック分離主義への対応;弱い連邦政府―中央‐州政治過程の変容;域外修正主義と域内現状維持の力学)
第4章 インドのおもな対外関係―直面する課題(パキスタンとの「持続的紛争」―対立はなぜ終わらないのか?;大国間での多角的外交―「全方位型戦略的パートナーシップ」の意義;日印関係の限界と可能性―日本になにを期待するのか?)
おわりに モディはインド外交を変えたのか?
著者等紹介
伊藤融[イトウトオル]
防衛大学校人文社会科学群国際関係学科准教授。1969年生まれ。中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期単位取得退学、法学修士。在インド日本国大使館専門調査員、島根大学法文学部准教授等を経て2009年から現職。専門領域:国際政治学、インドを中心とした南アジアの外交・安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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