自由なき世界〈下〉―フェイクデモクラシーと新たなファシズム

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自由なき世界〈下〉―フェイクデモクラシーと新たなファシズム

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766426663
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C0031

出版社内容情報

▼格差がファシズムを呼び寄せる
ヨーロッパにおける相次ぐ右派政権の誕生、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領誕生。西側を結束させてきた民主主義の価値観は、いまなぜ動揺し、世界は混乱しているのか。新たなファシズムの台頭に警鐘を鳴らす。

トランプはなぜ大統領になれたのか――。

2010年代、ロシアに起こった富者による支配を正当化する
権威主義体制は東から西へと広まった。
それを助けたのは、ロシアによるウクライナ侵攻と、
ヨーロッパやアメリカに対するサイバー戦争である。
ロシアは、世界中のあらゆる場所に、ナショナリストやオリガルヒ、
急進派の協力者を見出し、西側の制度や国家、価値観を解体したいというその欲望は、
西側自体のなかにも共鳴者を見出してゆく。
ポピュリズムの隆盛やイギリスのEU離脱(ブレグジット)、ドナルド・トランプ大統領誕生は
いずれもロシアが目標とするものだったが、それらが達成できたのは
西側社会や民主主義自体の脆弱さが露見したのだとも言える。

民主主義や法による支配を脅かす、新たなファシズムの台頭に警鐘を鳴らす『暴政』の姉妹篇。

内容説明

トランプはなぜ大統領になれたのか―。2010年代、ロシアに起こった富者による支配を正当化する権威主義体制は東から西へと広まった。それを助けたのは、ロシアによるウクライナ侵攻と、ヨーロッパやアメリカに対するサイバー戦争である。ロシアは、世界中のあらゆる場所に、ナショナリストやオリガルヒ、急進派の協力者を見出し、西側の制度や国家、価値観を解体したいというその欲望は、西側自体のなかにも共鳴者を見出してゆく。ポピュリズムの隆盛やイギリスのEU離脱(ブレグジット)、ドナルド・トランプ大統領誕生はいずれもロシアが目標とするものだったが、それらが達成できたのは西側社会や民主主義自体の脆弱さが露見したのだとも言える。民主主義や法による支配を脅かす、新たなファシズムの台頭に警鐘を鳴らす『暴政』の姉妹篇。

目次

第5章 真実か嘘か(二〇一五年)
第6章 平等か寡頭政治か(二〇一六年)

著者等紹介

スナイダー,ティモシー[スナイダー,ティモシー] [Snyder,Timothy]
1969年オハイオ州生まれ。イェール大学歴史学部教授。オクスフォード大学でPh.D.を取得。専攻は中東欧史、ホロコースト論、近代ナショナリズム研究。2017年1月に初来日し、慶應義塾大学、東京大学などで講演を行った。ブラウン大学を卒業しオクスフォード大学に転じた1991年にソ連崩壊を経験したため、英独仏語だけでなくスラブ諸語の一次史料をも自在に活用する学風は、ホロコースト論でも新境地を開いたと高く評価されている。ハンナ・アーレント賞をはじめ多彩な受賞歴を誇る。また、ウクライナ情勢の信頼できる解析者であるだけでなく、世界に蔓延するフェイクデモクラシーへの批判をさまざまなメディアを通じて発信しており、アメリカでもきわめて大きな影響力を持つオピニオンリーダーの一人と目されている

池田年穂[イケダトシホ]
1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ティモシー・スナイダーの日本における紹介者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kaoru

74
「永遠の政治」を目指すプーチンは西側社会を敵視し、メルケル首相への陰湿な嫌がらせやポーランド首相への盗聴を試み、ヒラリー・クリントンへの妨害工作によってロシアが後援するトランプをアメリカ大統領の座に就けた。トランプの義理の息子に流れた巨額のロシア・マネー。ロシアのメディアの大立者は「『民主主義』や『人権』といった言葉がトランプの辞書にはない」ことを喜び、ロシアの外交委員長は「トランプなら西側の機関車を脱線させてくれる」との希望を口に出した。今のウクライナ侵攻は「独裁者」が帝国的な野望を達成しようと→2022/03/18

syaori

63
下巻ではロシアが15~16年にEU諸国に仕掛けたサイバー戦争や米国大統領選への介入などが語られます。作者はそれをロシアが泥棒政治を輸出し民主主義を撃つ過程として語りますが、本書の通りなら16年の米国は既にロシアに似ていたのであり、その根本には新自由主義とグローバル資本主義による富の分配の不平等と格差の拡大があって、それが泥棒政治を惹起しているのではないかと感じます。ただ作者の、個性や平等などの美徳を失わないために現在の問題を直視し自分にできる・すべきことを探していかなければという言葉は大変心に残りました。2023/03/29

風に吹かれて

18
ドイツが難民を受け入れたいなら難民を増やしてやれとシリア爆撃を行い、数々の事実を捻じ曲げ多くの人々を苦しめるロシア。金と欲望のかたまりの不動産開発業者でトランプの義息ジャレッド・クシュナーをはじめとした側近たちのロシアとの汚れた関係、アメリカ国民全員が見たに違いない大統領候補トランプを推すロシア発偽ツイッター、ヒラリー・クリントンを貶めることを狙ったロシアによるe-mailの暴露など、読んでいるうちに胸が気重になってくる。➡2021/04/07

ブラックジャケット

13
トランプ大統領誕生にロシア・プーチンの果たした役割は大きい。大成功した不動産王というレッテルさえロシアマネーでジャッキアップされたものだった。ソーシャルメディアに対するデジタル攻撃も想定以上の効果を上げた。トランプのスキャンダルが出れば、同時期に反ヒラリー怪奇報が津波のように押し寄せる。開かれたメディアの特性を逆手に取ったプーチンの黒帯の荒技だ。世界初のサイバー戦争にアメリカは一敗地にまみれた。著者は民主主義の衰退に警鐘を鳴らす。健全性のタフさが消え、デジタル空間の反知性的なヒステリーが巨大墓穴を掘る。 2020/03/04

タキタカンセイ

4
下巻では「必然性の政治」の牙城であるはずのアメリカが「永遠の政治=ロシア=プーチン」によって侵食、蹂躙されていく様が衝撃的に描かれています。「米国にロシアの傀儡政権誕生!」はどこぞの軍事シミュレーション小説ではなく私たちの世界線の出来事です。全能感に満たされたロシアの大統領が「ウクライナなんてチョロいチョロい」と思ってしまうのも無理ないかもしれません。著者の「ウクライナ後の世界」の本がぜひ読みたいです。2023/02/03

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