内容説明
われわれはいかに災後を生きるのか。「たまたま被災してしまった」という、「偶然性」がもたらす苦しみ。災禍を語り、ともに祈り、後世に託すことには、いかなる社会的意味があるのか。苦難と向き合い、乗り越え、折り合いをつけながら生きていくための営為を辿った力作。
目次
序章 災禍の儀礼の社会学に向けて
第1章 苦難へのコーピングと宗教
第2章 苦難の神義論における集団と個人
第3章 苦難の神義論から「救いの約束」論へ
第4章 救いの約束のバリエーション
第5章 「無宗教」式の慰霊・追悼と「儀礼のエキスパート」
第6章 儀礼のディレクション(演出/方向)と「われわれ」のダイナミズム
終章 遇うて空しく過ぐること勿れ―災禍の儀礼の社会学的諸特質
著者等紹介
福田雄[フクダユウ]
東北大学東北アジア研究センター助教。1981年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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