日本のセーフティーネット格差―労働市場の変容と社会保険

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日本のセーフティーネット格差―労働市場の変容と社会保険

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766426496
  • NDC分類 364
  • Cコード C3033

出版社内容情報

誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか



働き方が多様化する中で、正規雇用を前提としていた社会保険に綻びが生じている。

「雇用が不安定な者ほどセーフティーネットも脆弱」というパラドキシカルな現状にどう対応すべきか。救済策は社会保険の適用拡大しかないのか。

今後の改革のための指針を、しっかりした「エビデンス」をもとに模索する力作!



▼現代日本社会で本当に“疲弊” しているのは誰か?

▼働き方の多様化という社会の変化のスピードに社会保険制度が付いていけていない現状を検証。

▼確かなエビデンスをもとに、日本社会の実態を明らかにする!



“「皆保険」といわれているのに保険料を支払えないほど生活が逼迫している人をどう救うのか?”という問題意識のもと、社会保険の基礎知識をわかりやすく解説しながら、働き方をめぐる諸問題(非正規雇用、若年・高齢者問題、女性と子育て支援等)が人々の将来不安を引き起こしていることを指摘。日本のセーフティーネットを再構築するための処方箋を模索する、労働経済学の気鋭による意欲作!

内容説明

誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか。働き方が多様化する中で、正規雇用を前提としていた社会保険に綻びが生じている。「雇用が不安定な者ほどセーフティーネットも脆弱」というパラドキシカルな現状にどう対応すべきか。救済策は社会保険の適用拡大しかないのか。今後の改革のための指針を、しっかりした「エビデンス」をもとに模索する力作!

目次

序章 日本の労働市場と社会保険制度との関係
第1章 雇用の流動化が社会保険に突きつける課題1―社会保険料の未納問題
第2章 雇用の流動化が社会保険に突きつける課題2―雇用保険の受給実態
第3章 セーフティーネットとしての両立支援策
第4章 高齢者の就業と社会保険
第5章 社会保険料の「事業主負担」の本当のコスト
第6章 若年層のセーフティーネットを考える―就労支援はセーフティーネットになり得るか
第7章 政策のあり方をめぐって―EBPMは社会保障政策にとって有効か
終章 セーフティーネット機能を維持するために

著者等紹介

酒井正[サカイタダシ]
1976年生まれ。2000年、慶應義塾大学商学部卒業。05年、同大大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。08年、博士(商学)号取得。国立社会保障・人口問題研究所研究員、同室長、全米経済研究所客員研究員などを経て、法政大学経済学部教授。『日本労働研究雑誌』の編集委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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えちぜんや よーた

76
第6章で紹介されている就労支援の本当の目玉政策は、日本的雇用慣行(年功序列・終身雇用・企業別組合・新卒採用とそれらからもれた人を差別する習慣)の解体であることが記されている。そこを切り崩さないと何をやっても小手先の支援になるだろう。あとは産業の新陳代謝かな。新しい産業が勃興すれば、そこに新しい雇用が生まれる。平成が「失われた30年」と言われて久しいが、せめて20年前に日本的雇用慣行をつぶしておけば良かったのに。読みながら「もう遅い」と感じてしまった。2021/01/21

Mc6ρ助

16
Evidence-Baced Policy Makingの限界と難しさ、そして重要性の議論は面白かったけど、それ以前に今の日本では、測定指標を適正に選ぶリテラシーが不十分な気がして仕方がない(大阪府を初めとするコロナの指標の恣意性を持ち出すまでもなく)。閑話休題、就業とセーフティネットについて素人にも分かりやすく説明してくれる好著、願わくは著者が求める「現役世代のセーフティネット格差」が是正されんことを!2021/03/05

ゲオルギオ・ハーン

12
専門書のような装丁だが、中身は社会保障の諸制度を「雇用」関連に着目して選び、それぞれ章に分けて解説している。おかげで社会保障制度に疎い私でも最後まで考えながら読むことができた。雇用に着目しているのは正規と非正規によるセーフティーネットの充実度に格差が出ているため。現在の政府の解決方針は適用範囲を広げることだが、適用範囲が広がる=社会として適切に分配することではないと各制度の現状を説明して指摘している。政策形成でのデータの取扱いや政策目的によって会議メンバー選定も注意すべきでは言及している視野が広い一冊。2020/07/17

ポレ

9
雇用を主眼に、日本のセーフティーネットの現状と格差を、一般読者向けに平易に解説した稀有な良書。弱者に寄り添いつつも、決して平衡感覚を失わない論調に、素養の高さが見てとれ感服した。「筆者は、分析から現実的な政策提案が、自動的に導かれ得るような単純な制度観を持っていない」著者の言葉が、本書の特長そのものだと思う。2021/06/14

hurosinki

6
従来の社会保険を中心とするセーフティネットは受益層が正規雇用に偏っており、非正規雇用の増大とともにその格差が顕在化してきたとする(例えば社会保険料の未納問題:第1章)。雇用形態によるセーフティネット格差が本書の主な問題意識であり、社会保険方式を見直して拠出を条件としない給付を行う「第二のセーフティネット」を整備する必要を説く。ただし保険料の拠出の必要がないセーフティネットは、条件なく認めればモラルハザードによって財政規律を損なうため、どのようにモラルハザードに対処すべきかも重要になる。2023/02/28

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