出版社内容情報
誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか
働き方が多様化する中で、正規雇用を前提としていた社会保険に綻びが生じている。
「雇用が不安定な者ほどセーフティーネットも脆弱」というパラドキシカルな現状にどう対応すべきか。救済策は社会保険の適用拡大しかないのか。
今後の改革のための指針を、しっかりした「エビデンス」をもとに模索する力作!
▼現代日本社会で本当に“疲弊” しているのは誰か?
▼働き方の多様化という社会の変化のスピードに社会保険制度が付いていけていない現状を検証。
▼確かなエビデンスをもとに、日本社会の実態を明らかにする!
“「皆保険」といわれているのに保険料を支払えないほど生活が逼迫している人をどう救うのか?”という問題意識のもと、社会保険の基礎知識をわかりやすく解説しながら、働き方をめぐる諸問題(非正規雇用、若年・高齢者問題、女性と子育て支援等)が人々の将来不安を引き起こしていることを指摘。日本のセーフティーネットを再構築するための処方箋を模索する、労働経済学の気鋭による意欲作!
内容説明
誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか。働き方が多様化する中で、正規雇用を前提としていた社会保険に綻びが生じている。「雇用が不安定な者ほどセーフティーネットも脆弱」というパラドキシカルな現状にどう対応すべきか。救済策は社会保険の適用拡大しかないのか。今後の改革のための指針を、しっかりした「エビデンス」をもとに模索する力作!
目次
序章 日本の労働市場と社会保険制度との関係
第1章 雇用の流動化が社会保険に突きつける課題1―社会保険料の未納問題
第2章 雇用の流動化が社会保険に突きつける課題2―雇用保険の受給実態
第3章 セーフティーネットとしての両立支援策
第4章 高齢者の就業と社会保険
第5章 社会保険料の「事業主負担」の本当のコスト
第6章 若年層のセーフティーネットを考える―就労支援はセーフティーネットになり得るか
第7章 政策のあり方をめぐって―EBPMは社会保障政策にとって有効か
終章 セーフティーネット機能を維持するために
著者等紹介
酒井正[サカイタダシ]
1976年生まれ。2000年、慶應義塾大学商学部卒業。05年、同大大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。08年、博士(商学)号取得。国立社会保障・人口問題研究所研究員、同室長、全米経済研究所客員研究員などを経て、法政大学経済学部教授。『日本労働研究雑誌』の編集委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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