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出版社内容情報
▼大正デモクラシー期に活躍した日本の知識人=大正デモクラットたちの、中国を中心とした東アジアにおける思想的交流を丹念に描く。
▼戦後、いわゆる「オールド・リベラリスト」というレッテルを貼られることになった彼らが、戦後民主主義にはたした役割を再検討する。
1910年代後半、東アジアにおいて「知識人」という社会集団が輪郭をあらわすようになる。本書では吉野作造を中心とする学術団体「黎明会」の面々や、河上肇、朝河貫一ら大正デモクラットが、ナショナリズムに目覚めはじめた中国知識人たちとどのような思想的交流を展開したのか、そして小泉信三、高橋誠一郎といった「オールド・リベラリスト」たちが、どのような「理想」をもって戦後改革に参与したのかを生き生きと描き出す。
内容説明
大正デモクラシー期に日本で誕生した「知識人」=大正デモクラットたちは、国家の枠組みをこえた連携を志向し、中国をはじめ東アジアの知識人と豊かな思想的交流をかわしていた。日本の戦後民主主義にも大きな影響を与えた彼らの知的格闘を生き生きと描き出す力作。「公共知識人」の群像。
目次
第1部 大正デモクラットと中国(吉野作造と中国知識人―キリスト教をめぐる「連帯」と「離反」;福田徳三と中国知識人―「共感」と「反感」のはざまで;河上肇と中国知識人―マルクス主義の「変奏」;堀江貴一と張公権―挫折した自由貿易主義の理念;今井嘉幸と李大〓―アジア主義の同床異夢;朝河貫一と胡適―祖国の「民主」を求めて)
第2部 大正デモクラットと戦後民主主義(小泉信三と戦後天皇制―君主をめぐる公と私;高橋誠一郎と戦後文化・教育行政―連続する「協同」理念)
著者等紹介
武藤秀太郎[ムトウシュウタロウ]
新潟大学経済学部准教授。早稲田大学政治経済学部卒業。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。学術博士。専門は社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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