内容説明
ヒトは言語をどのように獲得し、発達していくのか。生物言語学の見地から、言語理解と発話のメカニズムを解明し、言語回復への道筋を探る。小児期に発症するてんかん性失語症であるランドー・クレフナー症候群(LKS)に着目し、自閉症との比較とともに、LKS児の発話を促すための医療的介入法を提案する。
目次
序論
第1章 小児失語症としてのランドー・クレフナー症候群
第2章 人間の言語の仕組み―レネバーグとチョムスキーの視点から
第3章 言語理解と発話のメカニズム
第4章 LKSからの言語回復と発話促進への治療法
第5章 言語進化
第6章 今後の展望に向けて
結論(本書のまとめと提言)
著者等紹介
星浩司[ホシコウジ]
慶應義塾大学経済学部教授、慶應義塾大学言語文化研究所兼担所員。博士(言語学)。専門は生物言語学。1965年生まれ。1988年獨協大学外国語学部卒業、1990年獨協大学大学院外国語学研究科英語学専攻修士課程修了、1995年ロチェスター大学大学院言語学科博士課程修了、博士号取得。マサチューセッツ工科大学客員研究員、慶應義塾大学経済学部准教授を経て、2006年より慶應義塾大学経済学部教授
宮里恭子[ミヤザトキョウコ]
白鴎大学教育学部教授。博士(教育学)。専門は社会言語学。1965年生まれ。1988年慶應義塾大学商学部卒業、1989年ボストン大学大学院教育学部修士課程修了、2006年テンプル大学大学院博士課程修了、博士号取得。慶應義塾大学商学部非常勤講師、白鴎大学法学部准教授を経て、2010年より白鴎大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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