出版社内容情報
人生という残酷で美しい時間
永井荷風の生誕140年、没後60年を記念して、
荷風の鮮やかな詩・散文、俳句にそっと口づけするようなアンソロジー。
▼永井荷風「生誕140年・没後60年」記念出版。
▼荷風の美しい日本語を堪能できるアンソロジーを全3巻で刊行。
永井荷風の生誕140年、没後60年を記念して、荷風研究の第一人者で作家・持田叙子、気鋭の俳人・髙柳克弘が、荷風の美しい日本語を詩・散文、俳句から選りすぐり、堪能できる全三巻のアンソロジー。
Ⅰ 季節をいとおしむ言葉 季節文学としての荷風。
Ⅱ 人生に口づけする言葉 楽しさを発見する達人荷風。
Ⅲ 心の自由をまもる言葉 いのちを稀有に自由に生きた荷風。
内容説明
永井荷風の生誕一四〇年、没後六〇年を記念して、荷風の鮮やかな詩・散文、俳句にそっと口づけするようなアンソロジー。
目次
第1部 荷風 散文・詩より(砂糖;恋人;燈火の巷;散柳窓夕栄;日和下駄;快活なる運河の都とせよ;草箒;机辺の記;きのうの淵;午すぎ;すみだ川;腕くらべ;つゆのあとさき;寝顔;踊子;おもかげ;裸体)
第2部 荷風 俳句より
著者等紹介
永井荷風[ナガイカフウ]
1879.12.3‐1959.4.30。東京生れ。高商付属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903年より08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。1910年、慶應義塾文学科教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に通いつめ、『腕くらべ』『つゆのあとさき』『〓東綺譚』などを著す。1952年、文化勲章受章
持田叙子[モチダノブコ]
1959年、東京生れ。近代文学研究者。慶應義塾大学大学院修士課程修了、國學院大學大学院博士課程単位取得退学。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(中央公論社)の編集に携わる。著書に、『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年、第31回サントリー学芸賞)などがある
〓柳克弘[タカヤナギカツヒロ]
1980年、静岡県浜松市生れ。俳人。早稲田大学大学院教育学研究科で松尾芭蕉を研究し、修士修了。2002年俳句結社「鷹」に入会し、藤田湘子に師事。05年より「鷹」編集長。04年「息吹」で第19回俳句研究賞を最年少で受賞、08年『凛然たる青春』で第22回俳人協会評論新人賞受賞、10年句集『未踏』で第1回田中裕明賞受賞。17年度Eテレ「NHK俳句」選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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