出版社内容情報
▼慶應義塾大学の人気講座を書籍化。「感染」をテーマに考える。
▼各分野の第一線で活躍する講師陣が執筆。
慶應義塾大学にて「感染る」をテーマに開催された講座『生命の教養学』を書籍化。
文理問わず多様な領域で活躍する講師陣を迎え、感染症とその対策の歴史から、文化・表象としての「感染症」まで、幅広い視点から「生きること」について考える。
内容説明
「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。今回のテーマは「感染る」。そもそも感染するとはどういうことなのか。どのように感染は起こるのか。また、感染したものは、医学的に、社会的に、あるいは感情的に、どう対応されてきたのか。生物学、医学、公衆衛生政策あるいは疫学的な観点に加えて、歴史学、哲学、文学、コンピュータサイエンスの観点も含め、さまざまな角度から、私たちが逃れることのできない「感染る」世界にアプローチする。
目次
1 科学の目で見る感染(感染してくる“奴ら”の生物学的正体と生体防御の基礎;感染症と予防接種―ワクチンで変わる、感染症とのたたかい;グローバル化した世界で感染症に立ち向かう意義を学際的に考える ほか)
2 人類の歴史と感染(感染症と医学―社会の対応の歴史;中・近世ヨーロッパのペスト流行―「ペストの医者」の装束にみる感染の理解;保菌者の歴史の再考)
3 文化と感染(文化感染メカニズムを解明する;コンピュータウイルスへの感染;うつるんです~感染と文学―村上春樹、『ジェイン・エア』、『ドラキュラ』 ほか)
著者等紹介
赤江雄一[アカエユウイチ]
慶應義塾大学文学部准教授。1971年生まれ。リーズ大学大学院博士課程(Ph.D.)。専門は西洋中世史(宗教史・文化史)
高橋宣也[タカハシノブヤ]
慶應義塾大学文学部教授。1963年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は近代イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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