逸脱の文化史―近代の“女らしさ”と“男らしさ”

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逸脱の文化史―近代の“女らしさ”と“男らしさ”

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766425925
  • NDC分類 950.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

自由を求めて欲望のままに生きた「逸脱者」たち



独身、同性愛、フェティシズム、サド=マゾヒズム……

激動の近代、既存の枠組みに収まらない人々はどう生きたのか?



逸脱にはさまざまな形が存在する。規範があるから逸脱があり、規範がなければ逸脱も存在しない。逆に逸脱の多様性は、社会を規定する明示的、あるいは暗黙の規範を浮き彫りにする。近代フランスの社会は、男女の身体、情動、欲望をめぐってどのような規範を課し、逸脱はどのように表象されたのか? 小説、自伝、日記、医学書、性科学の啓蒙書などの言説をつうじて読み解いていく。

内容説明

身体の逸脱、性の逸脱、精神の逸脱、法からの逸脱、宗教からの逸脱…逸脱にはさまざまな形が存在する。規範があるから逸脱があり、規範がなければ逸脱も存在しない。逆に逸脱の多様性は、社会を規定する明示的、あるいは暗黙の規範を浮き彫りにする。近代フランスの社会は、男女の身体、情動、欲望をめぐってどのような規範を課し、逸脱はどのように表象されたのか?小説、自伝、日記、医学書、性科学の啓蒙書などの言説をつうじて読み解いていく。

目次

第1部 女たち(若い娘たちの表象―魂から身体へ;感応遺伝という神話;逸脱した女たち)
第2部 男たち(独身者の肖像;倒錯の性科学;フェティシズムの誘惑;変質論の系譜)

著者等紹介

小倉孝誠[オグラコウセイ]
1956年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学文学博士。慶應義塾大学文学部教授。専門は、近代フランスの文学と文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

9
性愛について規範を逸脱した男女はどう語られてきたか(文学的に、医学的に)。第一部が女(未婚の娘、感応遺伝、フェミニスト)、第二部が男(ジャン・ボリの「独身者」、あとはSMとフェティシズム)。普仏戦争敗戦後、力強い国民を産み増やすべきとされ、結婚に背を向ける独身男は糾弾。一方の独身女はこれまで通り、老嬢(まだ20代でも!)として滑稽な存在、それに反抗する女性たちも現れるが。第一部一章「若い娘たちの表象」がこれまでの研究とのつながりからも、最も濃密。ディアーナ型(処女、夢の女(コルバン)とヴィーナス型(娼婦)2021/04/08

nranjen

7
今まで三冊読んだこの著者の本で一番面白く感じた。主題もそもそも面白いのだけど、「変質」的なものの表象が社会の中で、文化の中で徐々に立ち上がってくるものが見事に説明されており、表象を述べること自体の面白さが感じられた。19世紀フランスにこうした逸脱が規定されたのは、国家という幻想が強烈な力で具現化してきた時代だからなのですね。ラシルドやヴィクトール・マルグリット、ポール・ブジェが扱われていて嬉しい。2020/04/01

らむだ

2
十九世紀フランスで、逸脱した人間についてどのように考えられ論じられたかをまとめた一冊。 独身者や性的倒錯が“変質”という概念と繋がり、社会や国家の脅威と捉えられていた。2022/01/22

トム

0
軽いノリで読めた。だが、ところどころ筆者自身の内面化した価値観が垣間見えて、きつい。p.152「恋人」とあえて括弧付きで表記するのはホモフォビアではないか。また同ページに「ホモセクシュアルという語は差別的、侮蔑的なニュアンスを孕むため現代は忌避されている(そして代わってゲイ、レズビアンという語が用いられる)」という旨のことが書かれているが、これは事実誤認では?略称の「ホモ」は明らかに差別的ニュアンスを含むが、ホモセクシュアルという語自体にはそのようなニュアンスはないし、同じホモセクシュアル(同性愛者)→2021/08/04

396ay

0
卒論用。フランス文学メインだからそんなには参考にならないけども。2020/11/08

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