なぜフィクションか?―ごっこ遊びからバーチャルリアリティまで

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なぜフィクションか?―ごっこ遊びからバーチャルリアリティまで

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  • サイズ A5判/ページ数 342p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766425758
  • NDC分類 701
  • Cコード C3010

出版社内容情報

物語論、哲学、人類学、心理学、認知科学の観点から、フィクション形式を分析し、フィクションを「心的能力」としてとらえなおす。なぜ人はフィクションを楽しみ、忌避するのか



 フランスを代表する文学理論家・美学研究者であるシェフェールが一九九九年に発表した本書は、その後のフィクション理論に多大な影響を与えた。

 「なぜ」フィクションかと問うことは、「なぜ」人間がフィクションに身をゆだね、喜びを感じるのか、あるいは逆に、ときには「なぜ」フィクションを忌避するのかと問うことを意味する。

 物語論、哲学、人類学、心理学、認知科学等の観点から、文学や映画からビデオゲームにいたるあらゆるフィクションの形式を分析し、フィクションを人類に普遍的に備わる「心的能力」としてとらえなおす。

 序論



第一章 模倣なんかこわくない



 1 模倣する狼からバーチャルの狼へ

 2 プラトン?――「する」から「あたかも?のようにする」へ

 3 プラトンII――模倣することと認識すること

 4 遊戯的模倣の二つの系譜

 5 プラトン、それでもなお





第二章 ミメーシス――模倣する、装う、表象する、認識する



 1 古くからの混乱について

 2 ミメティスム

 3 類似から模倣へ

 4 模倣から偽装へ

 5 表象からミメーシス的表象へ

 6 認識手段としてのミメーシス

 



第三章 フィクション 



 1 模倣、まやかし、偽装、フィクション

 2 フィクションの系統発生――共有された遊戯的偽装について

 3 フィクション能力の個体発生――ミメーシス的自己刺激について

 4 フィクション的没入

 5 フィクション的モデル化――フィクションと指示





第四章 いくつかのフィクション装置について



 1 遊戯、夢想、芸術

 2 没入の媒介と態度

 3 フィクション物語(レシ)

 4 演劇フィクション

 5 視覚表象とフィクション

 6 映画 

 7 デジタルフィクション



結論





 註

 訳者解説

 参考文献

 索引

ジャン=マリー・シェフェール[ジャンマリー シェフェール]
著・文・その他

久保 昭博[クボ アキヒロ]
編集/翻訳

内容説明

フランスを代表する文学理論家・美学研究者であるシェフェールが一九九九年に発表した本書は、その後のフィクション理論に多大な影響を与えた。「なぜ」フィクションかと問うことは、「なぜ」人間がフィクションに身をゆだね、喜びを感じるのか、あるいは逆に、ときには「なぜ」フィクションを忌避するのかと問うことを意味する。物語論、哲学、人類学、心理学、認知科学等の観点から、文学や映画からビデオゲームにいたるあらゆるフィクションの形式を分析し、フィクションを人類に普遍的に備わる「心的能力」としてとらえなおす。

目次

第1章 模倣なんかこわくない(模倣する狼からバーチャルの狼へ;プラトン1―「する」から「あたかも~のようにする」へ ほか)
第2章 ミメーシス―模倣する、装う、表象する、認識する(古くからの混乱について;ミメティスム ほか)
第3章 フィクション(模倣、まやかし、偽装、フィクション;フィクションの系統発生―共有された遊戯的偽装について ほか)
第4章 いくつかのフィクション装置について(遊戯、夢想、芸術;没入の媒介と態度 ほか)

著者等紹介

シェフェール,ジャン=マリー[シェフェール,ジャンマリー] [Schaeffer,Jean‐Marie]
1952年生まれ。フランス国立科学研究センター研究ディレクター、社会科学高等研究院研究ディレクター。専門は美学、芸術理論

久保昭博[クボアキヒロ]
1973年生まれ。関西学院大学教授。東京大学大学院総合文化研究科満期退学。パリ第三大学博士課程修了、文学博士。専門は文学理論、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mako

2
フィクションとは、現実を宙吊りにして想像力を引き出し、その現実をより深く認識するための心的態度である。他の動物は模倣できる能力はあるが、フィクションを創り、楽しむことができるのは人間だけ。乳幼児は親や周りの大人の表情を真似て、その行為をモデル化し再現できるようになっていく。成長すると自身で現前しない物事を頭の中に想像できるようになる。人はフィクションを好む。「気晴らしに映画でも観に行こう」と言って、現実から離れ、フィクション世界を楽しむ。主観から離れて、物語に視点を移すことで、現実がより見えるようになる。2021/03/24

0
VR到来により現実とフィクションの境界が取っ払われるという議論は、今に始まった話ではなくプラトンのフィクション感染論にその最初の例が見られる。本物らしさの度合いが高まるごとに何度もこの議論は繰り返されているのだ(遠近法、リアリズム文学、写真、映像、VR…)。そこで著者はこの批判をフィクションの性質=遊戯的偽装から反論。鑑賞者は確かに作品に没入していくが(その瞬間はリアリティあるものとして受け取るが)認知的には真と受け取らない。遊戯的偽装は人間に備わる能力とみなされ文化人類学、発達心理学へと広がる。2023/01/14

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