ノーベル賞に二度も輝いた不思議な生物―テトラヒメナの魅力

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ノーベル賞に二度も輝いた不思議な生物―テトラヒメナの魅力

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766425383
  • NDC分類 483.16
  • Cコード C3045

出版社内容情報

ダイニン、テロメア、リボザイム、ヒストンアセチラーゼなど、次々と重要な発見に結びついた優れた生物の魅力を紹介します。▼テトラヒメナをご存知ですか?



ノーベル賞に輝いたリボザイムとテロメアの発見に導いた研究材料です。

ダイニン、テロメア、リボザイム、ヒストンアセチラーゼ、テロメアRNA、スキャンRNAと、次々と重要な発見に結びついた、優れた生物の魅力を紹介します。



 この本を書いた目的は2つあります。



 1番目は、分子生物学の発展に大きな貢献をしているテトラヒメナを多くの方々に知っていただくことです。大きな発見(2件のノーベル賞受賞を含む)に結びついた研究の背景には、研究者の優れたインスピレーションと研究材料の適切な選択があります。どういう理由でテトラヒメナを選び、どういう実験を行ない、大きな発見に至ったのか、時代背景をたどりながら紹介します。



 2番目は、一人の生物学者が愛すべき研究材料テトラヒメナについて思いをつづり、こんなに魅力的な生物がいることを皆さんに知ってもらいたいと思ったからです。生物学に興味のある方もない方も、テトラヒメナの研究がわれわれの命に深くかかわりあっていることを知っていただければうれしく思います。

はじめに



第1章 セレンディピティ満載の不思議な生物、テトラヒメナ

 1.1 テトラヒメナとは

 1.2 テトラヒメナは2つの核をもつ

 1.3 テトラヒメナには7つの性がある

 1.4 テトラヒメナの有性生殖はとても複雑である

 1.5 テトラヒメナの終止コドンUAAはグルタミンをコードする

 コラム1 二核性の進化は2段階で獲得された?



第2章 精子を動かすモータータンパク質

――ダイニンの発見――

 2.1 繊毛の構造

 2.2 ダイニンの発見

 2.3 ダイニンの存在部位

 2.4 アクチンの役割

 コラム2 繊毛運動は細胞質分裂に必要?



第3章 生物の寿命を決める染色体の末端構造

――テロメアの発見――

 3.1 染色体の構造

 3.2 テロメアの発見

 3.3 テロメアの役割

 3.4 テロメラーゼと細胞の寿命

 コラム3 繊毛虫の寿命とテロメア長



第4章 生命誕生の謎を解く触媒機能をもったRNA

――リボザイムの発見――

 4.1 スプライシングとプロセシング

 4.2 リボザイムの発見

 4.3 セルフ・スプライシング

 4.4 RNAワールドの提唱

 コラム4 リボザイムが「鶏卵論争」を解決!



第5章 ヒストンの驚くべき機能を担う酵素

――ヒストンアセチル基転移酵素の発見――

 5.1 遺伝子発現の謎

 5.2 ヒストンの役割

 5.3 ヒストンの翻訳後修飾

 5.4 遺伝子発現の調節のしくみ

 5.5 エピジェネティクスの発展

 コラム5 ヒストンのリベンジ!



第6章 遺伝子をスキャンするRNA

――scnRNAの発見――

 6.1 DNAの劇的な変化

 6.2 scnRNAモデルの提唱

 6.3 DNA再編成のしくみ

 コラム6 ヒトのscnRNA?



第7章 テトラヒメナの7つの性を司るDNA再編成の発見

 7.1 オリアス夫妻との出会い

 7.2 テトラヒメナの7つの性

 7.3 接合型に関与する遺伝子

 7.4 新たな課題



第8章 テトラヒメナの研究の歴史

――モデル生物への歩み――

 8.1 テトラヒメナ研究の先駆け

 8.2 無菌大量培養法の確立

 8.3 同調培養法の確立

 8.4 テトラヒメナの生物学への貢献

 8.5 モデル生物としてのテトラヒメナの利点

 8.6 これからのテトラヒメナ研究

 8.7 私が考える可能性



おわりに

参考文献

索 引

沼田 治[ヌマタ オサム]
著・文・その他

内容説明

ノーベル賞に輝いたリボザイムとテロメアの発見に導いた研究材料です。ダイニン、テロメア、リボザイム、ヒストンアセチラーゼ、テロメアRNA、スキャンRNAと、次々と重要な発見に結びついた、優れた生物の魅力を紹介します。

目次

第1章 セレンディピティ満載の不思議な生物、テトラヒメナ
第2章 精子を動かすモータータンパク質―ダイニンの発見
第3章 生物の寿命を決める染色体の末端構造―テロメアの発見
第4章 生命誕生の謎を解く触媒機能をもったRNA―リボザイムの発見
第5章 ヒストンの驚くべき機能を担う酵素―ヒストンアセチル基転移酵素の発見
第6章 遺伝子をスキャンするRNA―scnRNAの発見
第7章 テトラヒメナの7つの性を司るDNA再編成の発見
第8章 テトラヒメナの研究の歴史―モデル生物への歩み

著者等紹介

沼田治[ヌマタオサム]
1952年生まれ。1975年東京教育大学大学院修士課程理学研究科動物学専攻入学、1977年同大学院修士課程修了、1980年筑波大学大学院博士課程生物科学研究科生物物理化学専攻単位取得退学。理学博士(筑波大学)。筑波大学、上越教育大学などを経て、2001年筑波大学生物科学系教授。2018年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

7
テトラヒメナが持つ特徴により、生物化学の研究対象として有効な存在である、というのが全体の趣旨である。直接的にヒトの病気や健康につながる研究に比べ、資金獲得も難しく、研究者も少ないテトラヒメナではあるが、関連研究で2件ものノーベル賞を受賞してもおり、もっと広く知られて欲しい、というのが著者の想いである。 文章は平易で分かりやすいので、用語がもっと分かっていればずっと理解できたのだと思う。若干用語解説があっても良かったとも思うが、そこはこちらで勉強すると言うのも一興だろう。2018/11/25

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