出版社内容情報
万葉歌が詠まれた時代と場所をさまざまな資料から復元。文芸世界と生活世界との乖離を、仮名表記の差異と変容から読み解く。<b>『萬葉集』を木簡や正倉院文書とともに読む</b>
万葉歌が詠まれた時代と場所をさまざまな資料から復元。
文芸世界と生活世界との乖離を、仮名表記の差異と変容から読み解く。
例言
はじめに――本書の構成と概要
第一部 万葉の史的世界
第一章 万葉びとと時刻――奈良時代時刻制度の諸相
第二章 神功皇后の周辺――オキナガの原義と酒楽歌について
第三章 佐保の川畔の邸宅と苑池
第四章 長屋王家の色彩誌――万葉歌、長屋王家木簡に見える色彩語に
ついて
付 地方画師に関する一考察
第五章 忘れ草と中国古典
第六章 万葉の時代の日本と渤海
付 古代日本の「蝦夷」の表記について
――富山市栃谷南遺跡出土ヘラ書き土器「恵□」について
第二部 万葉の時代の人物誌
第一章 大津皇子とその周辺
第二章 藤原不比等――その前半生について
第三章 玄?――入唐留学僧の栄光と挫折
付 唐僧善意願文にみえる「粉身碎骨」の語について
第三部 古代越中の?相
第一章 「傳厨」考――富山県高岡市美野下遺跡出土墨書土器について
第二章 気多大神宮寺木簡と「難波津の歌」木簡
――高岡市東木津遺跡出土木簡について
付 東木津遺跡出土「助郡」墨書土器について
第三章 古代越中(越中・能登)地名雑考
第四章 「荊波の里」についての覚書
――地図に描かれた道と表示記載の書字方向についての試論
第五章 越中の大伴家持
付 天武・持統治世の雨乞いについて
第四部 書評
一、 市大樹著『飛鳥藤原木簡の研究』
二、 稲岡耕二著『山上憶良』
三、 木本秀樹著『越中古代社会の研究』
あとがき
挿図出典一覧
索引(主要事項、人名(氏族)、研究者)
川? 晃[カワサキ アキラ]
著・文・その他
内容説明
『萬葉集』を木簡や正倉院文書とともに読む。万葉歌が詠まれた時代と場所をさまざまな資料から復元。文芸世界と生活世界との乖離を、仮名表記の差異と変容から読み解く。
目次
第1部 万葉の史的世界(万葉びとと時刻―奈良時代時刻制度の諸相;神功皇后の周辺―オキナガの原義と酒楽歌について;佐保の川畔の邸宅と苑池;長屋王家の色彩史―万葉歌、長屋王家木簡に見える色彩語について;忘れ草と中国古典;万葉の時代の日本と渤海)
第2部 万葉の時代の人物誌(大津皇子とその周辺;藤原不比等―その前半生について;玄〓―入唐留学僧の栄光と挫折)
第3部 古代越中の諸相(「傳厨」考―富山県高岡市美野下遺跡出土墨書土器について;気多大神宮寺木簡と「難波津の歌」木簡―高岡市東木津遺跡出土木簡について;古代越中(越中・能登)地名雑考
「荊波の里」についての覚書―地図に描かれた道と表示記載の書字方向についての試論
越中の大伴家持)
第4部 書評(市大樹著『飛鳥藤原木簡の研究』;稲岡耕二著『山上憶良』;木本秀樹著『越中古代社会の研究』)
著者等紹介
川崎晃[カワサキアキラ]
元高岡市万葉歴史館学芸課長。1947年生まれ。1969年慶應義塾大学文学部卒業、1975年学習院大学大学院人文科学研究科修士課程修了。日本古代史専攻。NHK学園高校普通科社会科・専攻科教諭を経て、高岡市万葉歴史館主任研究員、学芸課長、2009年3月退職。富山大学、慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学など非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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