中国「強国復権」の条件―「一帯一路」の大望とリスク

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中国「強国復権」の条件―「一帯一路」の大望とリスク

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766425093
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「改革・開放」40年――“目覚めた獅子”はどこへ向かうのか。気鋭の中国人エコノミストが自国の状況を余すところなく解き明かす!「改革・開放」40年――“目覚めた獅子”はどこへ向かうのか



アヘン戦争以来“中華”の座を追われた中国は、150年余りを経ていま再び世界の中心へと返り咲こうとしている。新しいシルクロード・ネットワークの構築や国際金融機関の中核を担うなど、覇権回復への旺盛な意欲を世界に向けて発信している。

しかし、その足元は十分に安定的なのか? 国内に残る諸問題をいかに整理し、名実ともに王座奪還を果たすには、何が必要か?

気鋭の中国人エコノミストが自国の状況を余すところなく解き明かす!



▼勢いの衰えを見せるアメリカをよそに、着々と覇権奪還を準備する中国の進み行く方向と、その足元の不安定度をつぶさに捉える!

▼政策の背景に潜む「中国的思考」を読み解き、毛沢東思想への回帰と独裁的権力集中の危うさを考える。



一帯一路構想を掲げアジアインフラ投資銀行(AIIB)を設立するなど、国際的なプレゼンスを高める中国。しかし、その進め行く政策には多分に矛盾を孕んだものも見受けられる。ITネットワークによって経済の近代化を進めれば進めるほど、同時にインターネットによる拡散で「民主化」「自由思考」が浸透し、一党独裁の基盤が揺らぐ。外国の自由な空気に触れた「海亀組」は中国に帰国せず、自由主義国にとどまって働くことを選び、結果として優秀な人材を流出させることになるなど、今後中国が直面する難題をどう修正するか――本書には、日本人が気づきにくい多くの視点から中国をどう見て行くべきか、そのヒントが数多く鏤められている。

第1章 中国的ヘゲモニーと一帯一路

 

第2章 中華民族の復興と富国強兵の夢



第3章 ?小平の目指したもの――なぜ彼は毛沢東を否定しないのか



第4章 文革世代の統治と毛沢東思想への回帰



第5章 「改革」と「開放」の矛盾



第6章 国有企業――社会主義計画経済の亡霊

 

第7章 一帯一路構想と習近平政権の国際戦略

 

第8章 IT革命と中国社会の変革



第9章 制度論からみた「改革・開放」政策の行方



第10章 中国が「強国」になる条件



あとがき――強国になろうとする中国と日本の対中戦略

柯 隆[カ リュウ]
著・文・その他

内容説明

「改革・開放」40年―“目覚めた獅子”はどこへ向かうのか。アヘン戦争以来“中華”の座を追われた中国は、150年余りを経ていま再び世界の中心へと返り咲こうとしている。新しいシルクロード・ネットワークの構築や国際金融機関の中核を担うなど、覇権回復への旺盛な意欲を世界に向けて発信している。しかし、その足元は十分に安定的なのか?国内に残る諸問題をいかに整理し、名実ともに王座奪還を果たすには何が必要か?気鋭の中国人エコノミストが自国の状況を余すところなく解き明かす!

目次

第1章 中国的ヘゲモニーと一帯一路
第2章 中華民族の復興と富国強兵の夢
第3章 〓(とう)小平の目指したもの―なぜ彼は毛沢東を否定しないのか
第4章 文革世代の統治と毛沢東思想への回帰
第5章 「改革」と「開放」の矛盾
第6章 国有企業―社会主義計画経済の亡霊
第7章 一帯一路構想と習近平政権の国際戦略
第8章 IT革命と中国社会の変革
第9章 制度論からみた「改革・開放」政策の行方
第10章 中国が「強国」になる条件

著者等紹介

柯隆[カリュウ]
1963年中華人民共和国・江蘇省南京市生まれ。88年来日、愛知大学法経学部入学。92年、同大卒業。94年、名古屋大学大学院修士課程修了(経済学修士号取得)、長銀総合研究所国際調査部研究員(98年まで)。98~2006年、富士通総研経済研究所主任研究員、06年より同主席研究員を経て、東京財団政策研究所主席研究員、静岡県立大学グローバル地域センター特任教授。この間、中国浙江大学客員教授、財務政策総合研究所中国研究会委員、JETROアジア経済研究所業績評価委員、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員、広島経済大学特別客員教授、国際経済交流財団『Japan Spotlight』編集委員(継続中)等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしたけ

36
(中国の「一帯一路」構想の真相: 陸と海の新シルクロード経済圏)読了も、読書メーターに該当なく止むを得ず本書に感想を記す。鄧小平理論に則り、外交は国内発展に役立つものでなければならない、と外交は傍観者的立場を貫いてきたが、習近平は転換し「中国をアジアの超大国に戻す」。金は出すが内政に口を出さない方針一部にウケいい一方、中国企業/移民は評判悪い。南シナ海の領海主張の訳は、世界海上交通の1/3を占める海域支配による資源供給路の確保。親米国に包囲された中国の戦略につき各国との関係を精緻分析する本書で理解深まった2021/04/30

おさむ

27
在日歴30年の中国人シンクタンク研究員による中国論。本音でズバズバ書いていて、小気味良い。経済は近代化したが、国民の頭は近代化していない。独立した司法制度よりも明君の誕生を望むことが多い。今の中国を牛耳るのは下放された経験を持つ文革世代で、毛沢東思想によるマインドコントロールから解放されていない。この世代が退場しない限り、中国の政治と社会は民主化しない。政と官が分離されていないため、しばしば国民を巻き込んだ権力闘争が起きる……。350頁超と、ちょっと長すぎるのが難点か。2018/11/29

yo

14
【中国が強国になるためには?】日本の民間シンクタンクで長年研究活動をしてきた中国人による中国論。中国で育った人間が日本で研究した結果の中国論というのは傾聴に値するだろう。中国が今後さらに強くなるために、経済を中心にその現状と課題を論じているが、結局一番大切なのは「自由化」だという。経済の自由化による成長の継続、文化の自由化(言論統制の廃止)による文明力の向上、政治の自由化による民主的で正統性のある社会の実現、みたいな。特に毛沢東と鄧小平の時代の政治経済が詳しく書かれているので勉強になる。2018/10/25

Maki Neji

1
中国出身の著者が現在の中国の状況と今後について分析を行った書籍である。著者が中国出身ということもあり、日本人が書いた中国脅威論や中国衰退論とは一線を画している。著者が述べる強国とは、自由で成熟した文化的に他国から尊敬される国である。今後のリスクは、習近平が再び毛沢東時代の強権国家を目指すことと述べている。一方で、富の再分配や三権分立などが確立され安全に暮らすことができる国になれば、中国は強国として復権すると予測している。その他、中国の実情をフラットな視線で知ることができる良書と言えるだろう。2019/06/16

abs862618

0
日本で30年以上研究を行っているという著者の立ち位置からか、良い面悪い面の両面が書かれており参考になった。話が飛んだり同じ話が重複している箇所もあるように感じられたが、一般読者向けに様々な角度から分かりやすく書かれており理解が進んだ。2019/07/17

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