内容説明
毒と薬、薬学、薬剤師について考える!毒や薬にまつわる事件や事故、薬がたどってきた歴史、薬の危険性、薬を扱う専門家である薬剤師とその養成機関である大学薬学部、人を虜にしてしまう麻薬・覚醒剤・大麻や危険ドラッグを広く解説。
目次
第1章 最近起きた毒や薬にまつわる事件と事故―毒や薬の本質
第2章 毒や薬にまつわる歴史―ヒトと毒や薬との遭遇
第3章 薬はなぜ時として危険なのか―薬毒同源
第4章 医薬品の開発・製造から流通まで―薬の開発とその使い方の難しさ
第5章 日本の薬学と薬剤師の役割―はらむ問題点と展望
第6章 麻薬、覚醒剤、大麻、その他の向精神物質―時としてヒトを惑わす薬物たち
第7章 危険ドラッグの誕生―新しい問題
著者等紹介
船山信次[フナヤマシンジ]
日本薬科大学教授、薬学博士、薬剤師。1951年生まれ。東北大学薬学部卒業、東北大学大学院薬学研究科博士課程修了。天然物化学専攻。米国イリノイ大学薬学部博士研究員、北里研究所室長補佐、東北大学薬学部専任講師、青森大学工学部教授などを経て現職。日本薬史学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
22
#説明歌 毒薬研究製造事件事故代謝と解毒医薬分業2018/01/31
TETSUYA
4
まあまあ参考になった2018/02/05
cosmos
3
医薬分業の重要性が良く分かった2018/05/16
ふみ乃や文屋
2
例えば「カフェインは何故覚醒作用があるのか」という疑問に対して「覚醒剤と基本構造が近い」など、抱えていた疑問を解決するその緒(いとぐち)になる記述もあり大変興味深く読んだ。化学構造式も掲載されており、それを読み解く能力がなくても「確かに構造が似てるなあ」程度でもOK。薬関係に興味がある人は読んで損はない一冊です。2017/12/04
zane sane
1
事実の部分は知識として役立つでしょう。医薬品関係の方の良書になるかと思いきや、著者の見解は後学の徒に悪影響が出そうです。例を挙げると、登録販売者を不当な職業だと断じます。薬学教育を受けていない連中になぜ飯の種を奪われねばならん、と。登録販売者の前身である薬種商(1960年から成立)と同じ業務内容なのですが、それで問題が起きた実例は載っていません。半世紀前から存続する職種を軽蔑すべき根拠はなんでしょう?薬剤師を高尚な職だと思うのは構いません。が、不当な理由で他者を貶める姿勢は業界の毒になりそうです。2018/04/26