マニラ・ガレオン貿易―陶磁器の太平洋貿易圏

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マニラ・ガレオン貿易―陶磁器の太平洋貿易圏

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766424713
  • NDC分類 573.2
  • Cコード C3022

出版社内容情報

▼陶磁器から眺望する世界的流通網

スペイン人による銀と絹の交易と考えられてきたマニラ・ガレオン貿易。

しかしその実態は、より様々な勢力とモノが入り乱れる、利権の坩堝だった。

考古学と文献史料双方から解明する、新たな貿易像。



16世紀から17世紀にかけて興隆をみせたガレオン貿易。

マニラを起点に太平洋を横断し、アメリカ大陸を経てイベリア半島に至る

世界的な流通は、ヨーロッパのライフスタイルまでをも変質させた。

しかし、従来スペイン人が独占してきたとされるこの貿易は、

ポルトガル人、中国人、コンベルソ、その他数多の勢力が時に対立し、

時に協働しながら構築されたものだった。

陶磁器の考古学的分析と文献史料の渉猟により、

マニラ・ガレオン貿易におけるモノと人の交錯を巨視的に捉えなおす力作。

内容説明

16世紀から17世紀にかけて興隆をみせたガレオン貿易。マニラを起点に太平洋を横断し、アメリカ大陸を経てイベリア半島に至る世界的な流通は、ヨーロッパのライフスタイルまでをも変質させた。しかし、従来スペイン人が独占してきたとされるこの貿易は、ポルトガル人、中国人、コンベルソ、その他数多の勢力が時に対立し、時に協働しながら構築されたものだった。陶磁器の考古学的分析と文献史料の渉猟により、マニラ・ガレオン貿易におけるモノと人の交錯を巨視的に捉えなおす力作。

目次

第1章 ポルトガル人とスペイン人のアジア海域進出(イベリア勢力の海外進出;ポルトガル人とスペイン人到来以前のアジア地域の交易 ほか)
第2章 マニラ・ガレオン貿易における商業と商人(マニラからヌエバ・エスパーニャへの商品の流れ;市場構造とメキシコ人商人 ほか)
第3章 ヌエバ・エスパーニャにおける中国陶磁器の輸出(中国南部からヌエバ・エスパーニャへの輸出ルート;16世紀と17世紀におけるメキシコ市から出土した輸出中国陶磁器の編年、タイプの変遷 ほか)
第4章 スペイン社会における中国陶磁器とアジア商品の流通(スペインにおけるアジア商品の消費;ベラクルスからセビリアに輸出されたアジア商品 ほか)

著者等紹介

宮田絵津子[ミヤタエツコ]
1970年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。サンティアゴ・デ・コンポステラ大学DEA取得後、ポンペウ・ファブラ大学博士後期課程修了。立教大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員(RPD)、立教大学兼任講師。専門は歴史学・考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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