井筒俊彦英文著作翻訳コレクション<br> イスラーム神学における信の構造―イーマーンとイスラームの意味論的分析

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井筒俊彦英文著作翻訳コレクション
イスラーム神学における信の構造―イーマーンとイスラームの意味論的分析

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766424584
  • NDC分類 167.1
  • Cコード C3310

出版社内容情報

7世紀末から18世紀にいたるまで個人的・実存的な「信仰」のあり方が理性のフィルターを通しいかに概念化されていったのかを辿る。▼1000年にわたるイスラーム神学論争! 『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション』第四弾。



イスラーム思想史・神学史を考える上で最も興味深い7世紀末から18世紀にいたるまで、個人的・実存的な「信じること」や「信仰」のあり方が、いかに理性のフィルターを通し、概念化されていったのかを辿る。ときに学派間に烈しい議論をまきおこしながら、精緻な理論へ練り上げられていった、1000年にわたる壮大な神学論争を、意味論的手法を用いて鮮やかに分析、生き生きと描出する。

 序



第一章 <ruby>不信心者<rt>カーフィル</rt></ruby>(kāfir)

 一 ハワーリジュ派とカーフィルの問題の起源

 二 ハワーリジュ派のクフル概念

 三 ハワーリジュ派思想の基本構造



第二章 タクフィール(takfīr)の概念

 一 恣意的なタクフィール行使の危険性

 二 ガザーリーによるタクフィール理論



第三章 <ruby>重罪人<rt>ファースィク</rt></ruby>(fāsiq)

 一 <ruby>重罪<rt>カビーラ</rt></ruby>(kabīrah)の概念

 二 <ruby>重罪人<rt>ムルタキブ・カビーラ</rt></ruby>(murtakib al-kabīrah)



第四章 イーマーン(īmān)とイスラーム(islām)

 一 イーマーンとイスラームの連関

 二 イーマーンはイスラームと同一か



第五章 信という概念の本質的構造

 一 ムルジア派とイーマーンの問題

 二 イーマーンの本質的構造



第六章 信と知

 一 イーマーンの定義における「知」の優越性

 二 理性と啓示

 三 <ruby>他人の権威による信<rt>イーマーン・ビ・タクリード</rt></ruby>(īmān bi-al-taqlīd)

 四 イーマーンのあり処



第七章 是認としての信

 一 知と是認

 二 アシュアリーのイーマーン論



第八章 信ずることと言葉で告白すること

 一 タスディークとイクラールのどちらが重要か

 二 カッラーム派によるイーマーン論



第九章 信と行

 一 ムウタズィラ派とムルジア派

 二 イブン・タイミーヤのイーマーン論

 三 イーマーンの増減



第十章 私は信ずる者だ。もし神が望み給うならば。



第十一章 イーマーンの創造

 一 起源

 二 アシュアリー派の立場

 三 マートゥリーディー派の立場

 四 クフルの創造



結 論

 ❊

附録 アブー・アブドゥッラー・ブハーリー「信の書」(『正伝ハディース集』より)

 ❊



解 説

監訳者あとがき

参考文献

索 引……事項索引/アラビア語用語索引

     人名・著作名索引/クルアーン引用索引

井筒 俊彦[イヅツ トシヒコ]
著・文・その他

鎌田 繁[カマダ シゲル]
監修/翻訳

仁子 寿晴[ニゴ トシハル]
翻訳

橋爪 烈[ハシズメ レツ]
翻訳

内容説明

1000年にわたる壮大な神学論争!「信仰」や「信じること」は、いかに“理性”のフィルターを通して概念化されていったのか。ときに烈しい論争をまきおこしながら、精緻な理論へと練り上げられていった7世紀末から18世紀のイスラーム神学論争を描く世界的名著。

目次

第1章 不信心者(kafir)
第2章 タクフィール(takfir)の概念
第3章 重罪人(fasiq)
第4章 イーマーン(iman)とイスラーム(islam)
第5章 信という概念の本質的構造
第6章 信と知
第7章 是認としての信
第8章 信ずることと言葉で告白すること
第9章 信と行
第10章 私は信ずる者だ。もし神が望み給うならば。
第11章 イーマーンの創造

著者等紹介

井筒俊彦[イズツトシヒコ]
1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magicなどを発表。1959年から海外に拠点を移し英文で研究書の執筆に専念し、1979年、日本に帰国してからは『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表。93年、死去

鎌田繁[カマダシゲル]
東京大学名誉教授、日本オリエント学会前会長。イスラーム神秘思想・シーア派研究

仁子寿晴[ニゴトシハル]
同志社大学非常勤講師。イスラーム哲学・中国イスラーム思想

橋爪烈[ハシズメレツ]
千葉科学大学薬学部薬学科講師、カリフ制度史・イスラーム政治思想史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

7
イスラームの信仰共同体は歴史的に見ても一枚岩ではなく、今も各派間の対立が存在する。そこで著者は、イスラームの信仰の特徴を中立的に検討するために、まず千年間に書かれた50冊の資料から信仰に関わるキーワードを抽出し、意味論分析にかけて各時代のそれら語群の相関の仕方を調べる。さらにそれらを「信」(イーマーン)に関する相反(信/不信)、含意(信/不信ではない)、矛盾(信/信ではない)の3項関係からなる「意味の四角形」(グレマス)に振り分け、信仰を意味体系に構造化する。各派はこの「信」のシステムにおいて平等である。2021/02/02

こずえ

1
最近読んだんだけどまだ意味がよくわかってない(マジで2018/04/08

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