内容説明
アーレントをいま、読む意味はなにか?二〇世紀の政治的惨禍と真正面から対決した思想家を、現代の諸学知から改めて読み直す。アクチュアルな問いかけと議論を提起する一冊。
目次
第1部 活動・政治・悪(アーレントの「活動」論再考―「評議会」論を手がかりに;『人間の条件』をいかに読むか;Crime against Humanity―「罪責」と「悪」のあいだ)
第2部 全体主義と権威主義(政治思想と比較政治学のあいだ―アーレント全体主義論の位置;社会科学としてのアーレントの全体主義論―アーレントに反することで、アーレントとともに?;フランクフルト学派の権威主義研究とアーレント)
第3部 ナショナリズムと革命(アーレント・ナショナリズム論の手法と課題;ネーションと国家がズレるとき―ナショナリズムをめぐる暴力への視点;『革命について』とアメリカ革命史研究;アーレント革命論への疑問―フランス革命と「社会問題」の理解を中心に)
著者等紹介
川崎修[カワサキオサム]
立教大学法学部教授。1958年生まれ。東京大学法学部卒業。専門分野:政治学、政治学史
萩原能久[ハギワラヨシヒサ]
慶應義塾大学法学部教授。1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。専門分野:政治哲学、現代政治理論
出岡直也[イズオカナオヤ]
慶應義塾大学法学部教授。1959年生まれ。東京大学法学部卒業。専門分野:ラテンアメリカ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件