出版社内容情報
▼スターリンの戦略とは?/戦後対日政策の検証
▼第二次世界大戦後、米国と激しく覇権を競った超大国ソ連。
上巻では、豊富な資料を渉猟し、帝政ロシアからソ連最後のゴルバチョフ政権までの対日政策とその戦略を読み解く。
▼北方領土問題を考えるうえで不可欠な「ヤルタ協定」「ソ連対日参戦」「日ソ共同宣言」「新思考」外交などを取り上げ、帝政ロシアやスターリンの対日政策の成果とソ連歴代政権の対日政策を多角的に再検証し、その核心に迫る。
内容説明
米国一極支配体制に対抗し、国際政治に影響力を及ぼし続ける超大国ロシア。帝政末期からペレストロイカまでの対日政策とその戦略を読み解く。
目次
序章 ロシア対日政策の分析視角―重層的アプローチをめざして
第1章 帝政ロシアの対日政策―友好・対立・戦争・協商そして同盟へ
第2章 スターリンと日ソ戦争への道―中立から対日参戦へ
第3章 アジアの冷戦とスターリンの対日政策
第4章 フルシチョフの日ソ国交正常化政策と権力闘争
第5章 日米安保条約改定とフルシチョフの現実主義
第6章 米中接近とブレジネフの対日牽制外交
第7章 ゴルバチョフの対日「新思考」外交の中の「旧思考」
著者等紹介
斎藤元秀[サイトウモトヒデ]
1948年函館市生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。フルブライト全額給費奨学生としてコロンビア大学大学院留学、Ph.D.(国際関係論)取得。杏林大学総合政策学部教授、北海道大学スラブ研究センター客員教授などを歴任。専攻:国際関係論、ロシア外交(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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