青山学院大学総合研究所叢書<br> 世界史のなかの近世

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青山学院大学総合研究所叢書
世界史のなかの近世

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766424096
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C3020

出版社内容情報

本書は日本、イギリス、フランスを研究対象とする歴史学・文学の研究者たちが、「近世的なもの」を追究した共同研究の成果である。▼近世概念の世界史的意義を問う。



歴史学者、文学研究者による地域と分野とを横断する画期的な共同研究の成果。

伝統の再解釈、大衆化と世俗化、移動の拡大と身分制の再構成などの重要な論点に迫る。



近世と呼ばれる時代に、近代とも中世とも異なる強固な独自性を見出す研究潮流が、世界各地に生まれている。本書は、日本、イギリス、フランスを研究対象とする歴史学・文学の研究者たちが、それぞれの研究対象における「近世的なもの」を追究し、共通する特徴を浮かび上がらせた、画期的な共同研究の成果である。伝統の再解釈による文化の活性化、文学の世俗化・大衆化、人々の移動の拡大や身分制の再構成による社会の変容など、近世を画する重要な論点に迫り、それらを世界史的文脈のなかに位置づける、意欲的な論考8本を収載。

<b>序章 「近世」と「アーリー・モダン」   青木 敦</b>

 一 用語法的な課題

 二 概念の誕生

 三 新たな世界史的近世論

 四 平行性の問題

 五 各章の意義



<b>第一章 イギリス近代における中世観の変容   武内信一</b>

<b>――アーサー王伝説受容史を手掛かりとして――</b>

 はじめに

 一 チョーサー受容史

 二 アーサー王伝説受容史

 三 一七、一八世紀と国教会問題

 四 一六、一七世紀とナショナル・アイデンティティー

 五 ブリテン起源 vs. サクソン起源

 六 スペンサーからミルトンへ

 七 イデオロギーとしてのアーサー王伝説から中世文学としてのアー

   サー王伝説

 むすび



<b>第二章 シェイクスピア劇にみる「近世」   狩野良規</b>

 はじめに

 一 近世ないしは絶対王政の始まり

 二 絶対王政と常備軍

 三 王位継承権と君主制国家

 四 宗教

 五 ルネサンス

 六 アイルランドとスコットランド

 おわりに――世界史のなかのシェイクスピア――



<b>第三章 西欧における中世から近世への移行   渡辺節夫</b>

<b>――フランス中世後期の貴族層の動向を中心に――</b>

 はじめに

 一 中世後期の領主制の危機と地主制の先駆

 二 ブルゴーニュにおける中小貴族層の社会経済的実態

 三 騎士と貴族身分

 四 王権と貴族層――対立と強調――

 五 王権による公権力の蚕食と貴族層

 おわりに



<b>第四章 熊谷・敦盛説話の近世的変容   佐伯真一</b>

<b>――父子関係を中心に――</b>

 はじめに

 一 『平家物語』の熊谷と敦盛

 二 中世後期の熊谷と敦盛

 三 近世の熊谷と敦盛

 四 子殺しの物語の位置――「満仲」を中心に――

 おわりに



<b>第五章 馬琴の古典再解釈   大屋多詠子</b>

<b>――『椿説弓張月』と昔話・神話―――</b>

 はじめに

 一 馬琴の古典取材と考証

 二 「童話」の考証と古典

 三 「桃太郎」の考証と『椿説弓張月』

 四 日本武尊と為朝

 おわりに



<b>第六章 近世村社会における文化の大衆化について   岩田みゆき</b>

<b>――西伊豆戸田湊に来る旅芸人を事例として――</b>

 はじめに

 一 近世戸田村の地域的特徴

 二 戸田村を訪れる芸人たちとその特徴――勝呂家の日記から――

 三 戸田村で上演される浄瑠璃の演題について

 おわりにかえて



<b>第七章 フランス人の見た文楽   秋山伸子</b>

 はじめに

 一 異邦人と文楽の出会い

 二 フランソワ・ビゼ『文楽の日本』の独創性

 三 響き合う魂――フランスと日本の誌心の出会い――

 おわりに





編者あとがき

編者・執筆者紹介

青木 敦[アオキ アツシ]
青木 敦
青山学院大学文学部教授。中国宋代史。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
主要業績に、『宋代民事法の世界』(慶應義塾大学出版会、2014年)、「「地狭人稠」と「地曠
人稀」――宋朝疆域の土地人口比率のイメージ」(渡辺節夫編『近代国家の形成とエスニシティ――比較史的研究』勁草書房、2014年)、「地方における法の蓄積とその法典化――五代?宋の特別法をめぐって」(山本英史編『中国近世の規範と秩序』研文出版、2014年)、「ユーラシアの近世・中国の近世」(『歴史評論』763、2013年)、などがある。

内容説明

近世と呼ばれる時代に、近代とも中世とも異なる強固な独自性を見出す研究潮流が、世界各地に生まれている。本書は、日本、イギリス、フランスを研究対象とする歴史学・文学の研究者たちが、それぞれの研究対象における「近世的なもの」を追究し、共通する特徴を浮かび上がらせた、画期的な共同研究の成果である。伝統の再解釈による文化の活性化、文学の世俗化・大衆化、人々の移動の拡大や身分制の再構成による社会の変容など、近世を画する重要な論点に迫り、それらを世界史的文脈のなかに位置づける、意欲的な論考8本を収載。

目次

序章 「近世」と「アーリー・モダン」
第1章 イギリス近代における中世観の変容―アーサー王伝説受容史を手掛かりとして
第2章 シェイクスピア劇にみる「近世」
第3章 西欧における中世から近世への移行―フランス中世後期の貴族層の動向を中心に
第4章 熊谷・敦盛説話の近世的変容―父子関係を中心に
第5章 馬琴の古典再解釈―『椿説弓張月』と昔話・神話
第6章 近世村社会における文化の大衆化について―西伊豆戸田湊に来る旅芸人を事例として
第7章 フランス人の見た文楽

著者等紹介

青木敦[アオキアツシ]
青山学院大学文学部教授。中国宋代史。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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