慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究シリーズ<br> 中国の公共性と国家権力―その歴史と現在

個数:
電子版価格
¥3,740
  • 電書あり

慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究シリーズ
中国の公共性と国家権力―その歴史と現在

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 22時08分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766424065
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C3331

出版社内容情報

生存・生活のために築かれた多層的な「公共空間」は、近現代中国の国民国家建設の過程でいかなる役割を果たしてきたか。▼国家統合のかたちを探る。



生存・生活のために築かれた多層的な「公共空間」は、近現代中国の国民国家建設の過程でいかなる役割を果たしてきたか。



グローバル化時代にあってなお重要性を増しつつある国家のありようを、生活者としての人びとのつながりと、国家権力との相互作用として描き出す。

序論 中国の「公共空間」(小嶋華津子・島田美和)

 ? 台頭する中国と国の強さ

 ? 国家、「公共性」、「社会的連帯」

 ? 中国研究と「公共空間」

 ? 本書の目的と視角

 ? 本書の構成



   <b>第?部 包摂と排除――都市、コミュニティ、福祉</b>



第1章 国家権力と流動人口

――清末民初の乞食管理問題にみる国家権力、管理、「公共空間(圏)」

(衛藤安奈)

 はじめに

 ? 清末の伝統的乞食管理の試み

 ? 清末民初の近代的乞食管理

 おわりに



第2章 慈善団体と国家――嬰児保護をめぐる「公共性」について

(鄭 浩瀾)

 はじめに

 ? 公共問題としての嬰児遺棄・嬰児殺し

 ? 育嬰堂に対する国家管理の強化

 ? 嬰児保護と「公」

 おわりに



第3章 都市とコモンズ――都市公園の管理と利用(島田美和)

 はじめに

 ? 北京政府期における都市公園の成立

 ? 公園の管轄権をめぐる中央、地方、地域社会

 ? 公園の管理と利用

 おわりに



第4章 福祉国家への模索――「労働保険条例」の施行と挫折

(小嶋華津子)

 はじめに

 ? 「中華人民共和国労働保険条例」の制定

 ? 「中華人民共和国労働保険条例」の破綻

 おわりに――中国の「社会国家」建設と社会の連帯



   <b>第?部 地域の共同性と公論形成</b>



第5章 郷里空間の統治と暴力

――危機下の農村における共同性の再編と地域自治政権(山本 真)

 はじめに

 ? 民国時期、河南南西部における治安の悪化と地域自治政権の創設

 ? 自治の内容

 ? 地域主義(分権)と党国体制(集権)との矛盾

 おわりに



第6章 都市コミュニティの建設――「社区」とコミュニティ(朱安新・小嶋華津子)

 はじめに

 ? 「単位」制度と月壇地区

 ? 「社区」建設プロジェクトと月壇街道地区

 おわりに



第7章 「協商民主」と地域社会

――協商民主に探る新たな公共性創出の可能性(中岡まり)

 はじめに

 ? 中国における地域的共同性と「協商民主」

 ――「官」と公共性の関係

 ? 基層における「協商民主」の実態

 おわりに



あとがき

索 引

小嶋 華津子[コジマ カズコ]
小嶋 華津子
慶應義塾大学法学部准教授。1970年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。専門分野は中国政治。主要業績に『現代中国の市民社会・利益団体――比較の中の中国』(辻中豊・李景鵬と共編、木鐸社、2014年)、『現代中国政治外交の原点』(国分良成と共編、慶應義塾大学出版会、2013年)ほか。

島田 美和[シマダ ミワ]
島田 美和
慶應義塾大学法学部専任講師。1976年生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士課程修了。博士(言語文化学)。専門分野は中国近現代史。主要業績に「戦時国民党政権の辺疆開発政策」久保亨・波多野澄雄・西村成雄編『戦時期中国の経済発展と社会変容』(慶應義塾大学出版会、2014年)、「顧頡剛の『疆域』概念」西村成雄・田中仁編『中華民国の制度変容と東アジア地域秩序』(汲古書院、2008年)ほか。

内容説明

生存・生活のために築かれた多層的な「公共空間」は、近現代中国の国民国家建設の過程でいかなる役割を果たしてきたか。国家統合のかたちを探る。

目次

中国の「公共空間」
第1部 包摂と排除―都市、コミュニティ、福祉(国家権力と流動人口―清末民初の乞食管理問題にみる国家権力、管理、「公共空間(圏)」
慈善団体と国家―嬰児保護をめぐる「公共性」について
都市とコモンズ―都市公園の管理と利用
社会国家への模索―「労働保険条例」の施行と挫折)
第2部 地域の共同性と公論形成(郷里空間の統治と暴力―危機下の農村における共同性の再編と地域自治政権;都市コミュニティの建設―「社区」とコミュニティ;「協商民主」と地域社会―協商民主に探る新たな公共性創出の可能性)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
「プロレタリア文化大革命の初期には、一見して相反する福利工会批判と保険基金の無制限な適用を招いた労働者の経済的要求が、劉少奇を頂点とする指導者の打倒に向け結束したかのような動きをみせた。しかし…立ち上がった季節労働者・契約労働者の造反に支持を与え、それを利用し、全総を活動停止に追いやった中央文革小組も、労働者の要求が社会の混乱をもたらすに及び、彼らを切り捨てた。党中央は、こうした動きを、極左分子が資産階級と結託し、物質的刺激により労働者を扇動して行っている経済主義であり…実験派の企てであると…通達した」2018/03/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11710274
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。