出版社内容情報
アメリカにあって黒人であるということ、父から息子への長い長い手紙。2015年度全米図書賞受賞の大ベストセラー。解説=都甲幸治
これがお前の国なんだよ。
「これがお前の世界なんだよ。これがお前の肉体なんだよ。
だからお前は、その状況のなかで
生きていく方法を見つけなければならない」
アメリカにあって黒人であるということ、
この国の歴史を、この肉体とこの運命を生き抜くことを説く、
父から息子への長い長い手紙。
解説=都甲幸治
タナハシ・コーツ[ティーエーエヌイーエイチアイエスアイ シーオーエーティーイーエス]
タナハシ・コーツ
1975年、元ブラックパンサー党員のポール・コーツを父としてボルチモアに生まれる。名門ハワード大学を中退。 Atlantic 誌定期寄稿者。アメリカ黒人への補償を求める2014年のカヴァーストーリー “The Case for Reparations” でいくつもの賞を受ける。2008年に回想録 The Beautiful Struggle を出版。2015年の本書 Between the World and Me は、全米図書賞を受賞、全米批評家協会賞・ピューリッツァー賞のファイナリスト。コーツ自身は、2015年にマッカーサー基金のジーニアス・グラントを受けている。しばしば「ジェームズ・ボールドウィンの再来」と称されるが、アフリカン・アメリカンの代表的知識人の一人として信頼を集めている。
池田 年穂[イケダ トシホ]
池田 年穂
1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ティモシー・スナイダー『ブラックアース ―― ホロコーストの歴史と警告』『赤い大公 ―― ハプスブルク家と東欧の20世紀』、ジェームズ・ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』、ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』、アダム・シュレイガー『日系人を救った政治家ラルフ・カー』、マーク・マゾワー『国連と帝国』など多数の訳書がある。
内容説明
黒人の肉体は自らの所有物ではなく、「国民の自由と平等」を掲げるアメリカ、白人によって築かれた祖国アメリカの歴史を支えてきた資源にすぎない―。冷徹な現実認識をもって、現代アメリカ社会の矛盾を描き、黒人が生き抜く術を教える、父から息子への長い長い手紙。二〇一五年度全米図書賞受賞の大ベストセラー。
著者等紹介
タナハシコーツ[タナハシコーツ] [Coates,Ta‐Nehisi]
1975年、元ブラックパンサー党員のポール・コーツを父としてボルチモアに生まれる。名門ハワード大学を中退。Atlantic誌定期寄稿者。アメリカ黒人への補償を求める2014年のカヴァーストーリー“The Case for Reparations”でいくつもの賞を受ける。2008年に回想録The Bautiful Struggleを出版。2015年のBetween the World and Meは、全米図書賞を受賞
池田年穂[イケダトシホ]
1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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