世界と僕のあいだに

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766423914
  • NDC分類 316.853
  • Cコード C0023

出版社内容情報

アメリカにあって黒人であるということ、父から息子への長い長い手紙。2015年度全米図書賞受賞の大ベストセラー。解説=都甲幸治

これがお前の国なんだよ。
「これがお前の世界なんだよ。これがお前の肉体なんだよ。
だからお前は、その状況のなかで
生きていく方法を見つけなければならない」
アメリカにあって黒人であるということ、
この国の歴史を、この肉体とこの運命を生き抜くことを説く、
父から息子への長い長い手紙。

解説=都甲幸治

タナハシ・コーツ[ティーエーエヌイーエイチアイエスアイ シーオーエーティーイーエス]
タナハシ・コーツ
1975年、元ブラックパンサー党員のポール・コーツを父としてボルチモアに生まれる。名門ハワード大学を中退。 Atlantic 誌定期寄稿者。アメリカ黒人への補償を求める2014年のカヴァーストーリー “The Case for Reparations” でいくつもの賞を受ける。2008年に回想録 The Beautiful Struggle を出版。2015年の本書 Between the World and Me は、全米図書賞を受賞、全米批評家協会賞・ピューリッツァー賞のファイナリスト。コーツ自身は、2015年にマッカーサー基金のジーニアス・グラントを受けている。しばしば「ジェームズ・ボールドウィンの再来」と称されるが、アフリカン・アメリカンの代表的知識人の一人として信頼を集めている。

池田 年穂[イケダ トシホ]
池田 年穂
1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ティモシー・スナイダー『ブラックアース ―― ホロコーストの歴史と警告』『赤い大公 ―― ハプスブルク家と東欧の20世紀』、ジェームズ・ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』、ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』、アダム・シュレイガー『日系人を救った政治家ラルフ・カー』、マーク・マゾワー『国連と帝国』など多数の訳書がある。


内容説明

黒人の肉体は自らの所有物ではなく、「国民の自由と平等」を掲げるアメリカ、白人によって築かれた祖国アメリカの歴史を支えてきた資源にすぎない―。冷徹な現実認識をもって、現代アメリカ社会の矛盾を描き、黒人が生き抜く術を教える、父から息子への長い長い手紙。二〇一五年度全米図書賞受賞の大ベストセラー。

著者等紹介

タナハシコーツ[タナハシコーツ] [Coates,Ta‐Nehisi]
1975年、元ブラックパンサー党員のポール・コーツを父としてボルチモアに生まれる。名門ハワード大学を中退。Atlantic誌定期寄稿者。アメリカ黒人への補償を求める2014年のカヴァーストーリー“The Case for Reparations”でいくつもの賞を受ける。2008年に回想録The Bautiful Struggleを出版。2015年のBetween the World and Meは、全米図書賞を受賞

池田年穂[イケダトシホ]
1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s-kozy

82
1975年生まれの作家・ジャーナリストによる書。2015年度全米図書賞を受賞している。40歳を前にした父親から14歳の息子に向けた手紙という叙述形式を採っている。アメリカにおいて未だに黒人たちが警官に不当に尋問され射殺されることがあり、それが「白人」「黒人」という作られた人種概念によるものだと鋭く分析している。時に詩的な表現もあり読みにくさも感じるが、著者の実感と豊富な知識に基づく心からの表現は胸を打つ。かくも広大で人口が多く、多様な人種を内包するあの国の病症を実感することができた。読んでよかった。2017/06/07

ヘラジカ

69
父親から幼い息子へ、黒人として生きることを綴った長い手紙。とめどなく流れる文章、時折見せる難解な表現(本国の批評家ですら読解に苦労するらしい)に戸惑いながらも、読み通してかなりの衝撃を受けた。新聞で黒人が警察に殺されたことを知り「殺されたのは僕だったかもしれない」と考えてしまう世界に生きるとはどういうことなのだろう。黒人社会について書かれた本はそれなりに読んできたつもりだが、どれだけ知ろうとしても彼らの生きる世界を、本当に理解するのは不可能なのだと確信した。数ページ毎抉られるような言葉に出会う読書だった。2021/02/01

おさむ

36
体裁は父から息子への手紙。時に詩のように、時にヒップホップのように紡ぎ出される散文は独特。黒人の歴史を知らないと分からない固有名詞も多く読んでいて難儀する。けれど、人種差別という米国にはびこる負の側面を冷静に描く。ジャーナリストでもある著者はいまのトランプ大統領の米国をどう感じているのだろうか‥。2015年の全米図書賞(ジャーナリズム部門)2018/02/07

みねたか@

33
アメリカにおいて、黒人であるとは、時に警察に不当に尋問され場合によっては射殺されるかもしれないということである。息子への手紙という形で、アメリカにおける黒人の位置づけの現状と背景そしてその社会の中で生きていくうえでの態度を語った書。現状を告発する筆致の激しさの一方、息子に注がれる愛情がもたらす温もり。ジャズやラップをイメージさせる切れのある文体。これらが相まって、非常に重たい課題を描きながらも、清々しさすら覚える読後感。全米図書賞受賞も納得の素晴らしい書。2023/08/14

かもめ通信

25
品のある装丁で詩的なタイトルの比較的薄い本だ。若い父親が14歳の息子に語りかけるという体裁をとりながら、現代のアメリカ社会にあってアフリカン・アメリカンの男性がどのような境遇に置かれているのか、その要因はどこにあるのか、そうした社会とどう向き合っていけばいいのか、具体的な事件をあげながら熱心ではあるが過度に感情的になることなく一つ一つ丁寧に説いていく。だがその内容はと言えば、これはもうすさまじいとしか言い様がなく、突きつけられる“現実”に言葉を失う。おそらく私にとって今年一番の衝撃作!大事にしたい一冊。2017/10/23

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