東日本大震災と特別支援教育―共生社会にむけた防災教育を

個数:
電子版価格
¥3,300
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

東日本大震災と特別支援教育―共生社会にむけた防災教育を

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月29日 00時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784766423235
  • NDC分類 378
  • Cコード C0036

出版社内容情報

避難所生活および児童生徒の保護者からの調査から、社会の無理解によってどのような体験を強いられたのか、具体的に報告する。

災害が「障害を襲う」ということ
自閉症などの発達障害や、重度・重複障害の子どもたたちと保護者の被災体験は、これからの防災への大きな課題を露呈している。
特別支援教育教師や保護者が発信するインクルーシブな防災への提言集。

▼特別支援教育の専門家が「障害」を視野に入れた防災対策を提言。

 自閉症などのように外見から見てわからない障害特性をもつ子どもの親は、避難所での他者との共同生活が続けられず、支援が受けられない状況においやられた。特別支援教育に携わる著者らが、避難所生活および児童生徒の保護者からの調査から、社会の無理解によってどのような体験を強いられたのか、具体的に報告する。
 そして、障害者差別解消法が2016年春から施行させる今、これらの体験を無駄にせず、これからの防災対策や災害支援について、どのような対策と教育が必要であるかを「インクルーシブな防災対策と教育」について提言する。

はじめに   川住隆一

序 章 障害によって浮き彫りになった4つの脆弱性   田中真理

 第一部 震災が「特別支援教育」に問うたもの
第1章 震災によって顕わになった特別支援教育の課題
 第1節 避難所運営における特別支援学級児童への配慮   菊池秀敏
 第2節 重い障害をもつ子どもの保護者の調査と手記から
 川住隆一
第2章 重度・重複障害児・者の被災と、防災への提言   菅井裕行
第3章 震災が子どもたちに及ぼした心理的影響   梅田真理
第4章 環境整備と防災教育への提言   安田まき子

 第二部 震災が「障害」を襲ったとき
 ―― 障害のある子どもたちと家族や教師が直面したこと
第5章 避難所運営を通してみえた学校の役割―特別支援学校教師の立場
から   片岡明恵
第6章 震災に学ぶ今後の危機管理支援―特別支援学校の校長の立場から
櫻田 博
第7章 特別支援教育は避難生活の「公平性」とどう向き合ったか
 第1節 福島県災害対策本部の業務経験から   佐藤 登
 第2節 非難所となった特別支援学校の経験から   佐藤 智
第8章 特別支援教育教師が体験した不均衡なリスク
―― 福島の障害者の震災被災と避難の調査から   中村雅彦
第9章 震災を通して「双方向の支援」を考える   熊本葉一

座談会 「障害」から問う3つの課題
 櫻田 博・野澤令照・熊本葉一・田中真理・菅井裕行・川住隆一

おわりに   菅井裕行

【著者紹介】
田中 真理
九州大学教授。博士(教育心理学)。専門は発達臨床心理学。
九州大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。静岡大学大学院人文社会科学研究科助教授、東北大学大学院教育学研究科教授などを経て現職。
著書に『東日本大震災と社会教育』(共著、国土社、2012年)、『思春期・青年期の発達障害者が「自分らしく生きる」ための支援』(共編著、金子書房、2013年)など。

内容説明

自閉症などの発達障害や、重度・重複障害の子どもたちと保護者の被災体験は、特別支援教育や防災対策に大きな課題を露呈している。障害特性の理解・啓発、地域連携型の学校づくりをどう展開していくか。東日本大震災の被災体験から、インクルーシブな防災教育を提言する。

目次

震災によって浮き彫りになった4つの脆弱性
第1部 震災が「特別支援教育」に問うたもの(震災によって顕わになった特別支援教育の課題;重度・重複障害児・者の被災と、防災への提言;震災が子どもたちに及ぼした心理的影響;環境整備と防災教育への提言)
第2部 震災が「障害」を襲ったとき―障害のある子どもたちと家族や教師が直面したこと(避難所運営を通してみえた学校の役割―特別支援学校教師の立場から;震災に学ぶ今後の危機管理支援―特別支援学校の校長の立場から;特別支援教育は避難生活の「公平性」とどう向き合ったか;特別支援教育教師が体験した不均衡なリスク―福島の障害者の震災被災と避難の調査から;震災を通して「双方向の支援」を考える)
座談会「障害」から問う3つの課題―共生社会、防災教育、教育復興ニーズ

著者等紹介

田中真理[タナカマリ]
九州大学教授。博士(教育心理学)。専門は発達臨床心理学。九州大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。静岡大学大学院人文社会科学研究科助教授、東北大学大学院教育学研究科教授などを経て現職

川住隆一[カワスミリュウイチ]
東北大学大学院教育学研究科教授。博士(教育学)。専門は発達障害学。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。国立特殊教育総合研究所(現国立特別支援教育総合研究所)重複障害教育研究部主任研究官、文部省在外研究員(ノルウェー特殊教育研究所、バーミンガム大学学校教育学部)、国立特殊教育総合研究所重複障害教育研究部第三研究室室長などを経て現職(2016年4月より東北福祉大学教育学部教授)

菅井裕行[スガイヒロユキ]
宮城教育大学教育学部教授。博士(教育学)。専門は教育心理学・特別支援教育・コミュニティ心理学。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。宮城県立養護学校・盲学校教諭、国立特殊教育総合研究所(現国立特別支援教育総合研究所)重複障害教育研究部主任研究官、教育相談センター主任研究官、文部省在外研究員(ロンドン大学教育研究所、ボストンカレッジ)などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。