出版社内容情報
文科省「学校給食における食物アレルギー対応指針」(2015年3月)に対応!学校現場でのアレルギー対応の基本を網羅。
▼小児アレルギーの最新知識と、学校生活での留意点を網羅!
今、アレルギーをよく知ることは教員にとって必須となっています。
喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーへの学校対応について、第一線の専門医が具体的に説明します。
文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針」も解説。
学校におけるアレルギー疾患への対策は、その重要性が最近、一段と高まっています。
それを受けて、アレルギーについての基礎的理解、心身医学的側面、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー児の食事・給食等の項目等、この一冊で現在の小児アレルギーの最新の知識と、学校生活における留意点がすべて理解できるように編集しました。
私たちの意図が読者の皆様方に十分に伝わり、アレルギーをもつ子どもたちが充実した学校生活を過ごし、子どもたちに明るい未来を作っていってもらいたいと願っています。(西間三馨「はじめに」より)
はじめに(西間三馨)
<b>第1章 小児アレルギーの現状と学校生活</b>
<b>1 小児アレルギーの最近の動向と環境整備(西間三馨)</b>
アレルギー疾患の有症率 / 学校におけるアレルギー疾患児への対
応/ 学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン / 取り
組みガイドラインの普及状況と課題 /学校給食における食物アレル
ギー対応について最終報告(平成二十六年) / 学校生活管理指導
表におけるアレルギーの疾患ごとのポイントと留意点 / 小児アレル
ギー対策のその他の動向/まとめ
<b>2 学校におけるアレルギー対応の取り組み方(土橋紀久子)</b>
アレルギー疾患のある児童生徒の把握と確認 / 管理指導表に基づ
校内での取り組みの検討・具体的な準備 / 「取り組みプラン」の
作成 / 保護者との話し合い / 校内での教職員の共通理解を /
取り組みの実施と定期的な話し合い
<b>3 心身医学からみたアレルギー児への配慮(赤坂 徹)</b>
小児期に発症したアレルギー疾患の特徴 / アレルギー疾患が発達的
課題に与える影響 / アレルギー疾患において心因を考え診断を進め
る手がかり / アレルギー疾患における心身医学的治療 / 症例検討
:七歳小学二年男子の場合
<b>4 免疫と病気の関係を知る(石川良子・松本健治)</b>
免疫とは / 自然免疫と獲得免疫 / 原発性免疫不全症候群 / ??免疫
力?≠ニ病気の発症 / なぜ、風邪をひきやすい子とひきにくい子がい
るのか / なぜアレルギー疾患や自己免疫疾患が増えているのか /
??免疫力?≠ヘ上げられるのか / 腸内細菌
<b>第2章 疾患ごとの配慮事項と、学校・家庭での留意点</b>
<b>1 喘息の子どもの学校生活(濱崎雄平)</b>
喘息の子どもの学校生活の状況 / 小児気管支喘息とはどのような病
気か / 学校生活における問題点とその対応 / 学校と医療機関の連
携 / 保護者との連携 / 子どものQOL向上のために(教育支援プロ
グラム)
<b>2 運動誘発喘息と子どもの学校生活(小田嶋 博)</b>
運動誘発喘息の頻度 / 運動誘発喘息の病態・仕組み / 運動誘発喘
息の運動療法の実際 / アスリートと喘息 / 運動療法の効果
<b>3 アレルギー性鼻炎の子どもの学校生活(大久保公裕)</b>
子どものアレルギー性鼻炎、花粉症 / 学校生活上の問題点 / 子ど
ものアレルギー性鼻炎の治療の特殊性 / 学校検診におけるアレルギ
ー性鼻炎 / 子どものアレルギー性鼻炎の増加とその将来
<b>4 アトピー性皮膚炎の子どもの学校生活(馬場直子)</b>
アトピー性皮膚炎とは / 学校生活における問題点とのその対応 /
学校と医療機関の連携 / 保護者との連携 / 子どものQOL向上の
ために
<b>5 食物アレルギーをもつ子どもの食事(柴田瑠美子)</b>
おもな食物アレルギーのアレルゲン食品と食事 / 食物アレルギー
の子どもの食事 / アレルゲン食物除去の基本 / 食物除去の実際 /
園・学校給食における食物アレルギー児の食事 / 除去食期間と除去
食解除と、家族の精神面への支援
<b>6 食物アレルギーへの給食対応(高松伸枝)</b>
学校における食物アレルギー罹患状況と給食対応の背景 / 食物アレ
ルギー対応給食の実際 / 対応給食の献立作成・調理について /
文部科学省の「学校給食における食物アレルギー対応指針」
<b>終 章 子どもが安全・安心な環境を願って</b>
<b>―― 「アレルギーを考える母の会」の取り組みから(園部まり子)</b>
アレルギーを考える母の会は、お母さんたちのボランティアで運
営 / 患者を支える??仕組み?≠テくりに取り組む / 寄せられる相
談がすべての出発点 / 「ガイドライン」に追いつかない学校現場 /
専門医を講師に研修会を開催 / 調布市の事故、「検証結果」に違
和感 / 担任となる教諭の研修を重視する必要性 / 教職員の研修
には「到達目標」が必要 / 「自分の命を自分で守れる子に」(保
護者から) / 文部科学省が「学校給食における食物アレルギー対
応指針」を示す / すべての前提は適切な診断と患者教育
<b>おわりに(西間三馨)</b>
巻末資料「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」、アレルギー
関連情報サイト
初出一覧
執筆者紹介
【著者紹介】
西間 三馨
国立病院機構福岡病院名誉院長。医学博士。福岡大学医学部客員教授。
福岡女学院看護大学名誉教授。専門はアレルギー、小児医学、疫学。
1944年北九州市生まれ。九州大学医学部卒業。福岡病院院長(院長歴21年)、福岡女学院看護大学学長を経て現職。日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会の理事長、文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応に関する調査研究協力者会議」座長ほか多数の要職を歴任。
喘息死亡者数を激減させるなど、日本の小児アレルギー医療・教育の充実に貢献。人事院総裁賞(2008年)、世界アレルギー機構「卓越臨床医表彰」(2013年)ほか受賞多数。
近著『家族と専門医が一緒に作った小児ぜんそくハンドブック〈2012年改訂版〉』(協和企画、2012年)のほか、専門医のためのアレルギー関係ガイドラインなど著書多数。
内容説明
小児アレルギーの最新知識と、学校生活での留意点を網羅!今、アレルギーをよく知ることは教員にとって必須となっています。喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーへの学校対応について、第一線の専門医が具体的に説明します。文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針」も解説。
目次
第1章 小児アレルギーの現状と学校生活(小児アレルギーの最近の動向と環境整備;学校におけるアレルギー対応の取り組み方;心身医学からみたアレルギー児への配慮;免疫と病気の関係を知る)
第2章 疾患ごとの配慮事項と、学校・家庭での留意点(喘息の子どもの学校生活;運動誘発喘息と子どもの学校生活;アレルギー性鼻炎の子どもの学校生活;アトピー性皮膚炎の子どもの学校生活;食物アレルギーをもつ子どもの食事;食物アレルギーへの給食対応)
終章 子どもが安全・安心な環境を願って―「アレルギーを考える母の会」の取り組みから
著者等紹介
西間三馨[ニシマサンケイ]
国立病院機構福岡病院名誉院長。医学博士。福岡大学医学部客員教授。福岡女学院看護大学名誉教授。専門はアレルギー、小児医学、疫学。1944年北九州市生まれ。九州大学医学部卒業。福岡病院院長(院長歴21年)、福岡女学院看護大学学長を経て現職。日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会の理事長、文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応に関する調査研究協力者会議」座長ほか多数の要職を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。