出版社内容情報
本書は、英語の歴史を踏まえつつ、日本語との対照などを通じて、現代までの英語学のエッセンスを網羅的に伝えることを意図している。
面白い概論。
グローバルコミュニケーションとテクノロジーの進化で読み解く新しい英語学
▼「ことば」は生き物! 難しくない英語学の概論書。
変化をとげる世界と英語を追いかける。
いまや世界中で使用されるようになった英語は、グローバル化やテクノロジーの発展とともに日々変化を遂げている。本書は、アングロ・サクソンの民族語としての英語という歴史を踏まえつつ、日本語との対照などを通じて、現代までの英語学のエッセンスを網羅的におさえ、社会言語学者という著者ならではの視点からの英語学も紹介している。
はじめに
<b>第1章 英語と英語学の背景</b>
1-1 2つの「英語学」
1-2 本書の特徴
1-3 「説明の学問」としての英語学、言語学
1-4 本書の概要
参考文献・練習問題
<b>第2章 英語の変遷</b>
2-1 インド・ヨーロッパ祖語の「発見」と英語の歴史区分
2-2 古英語
2-3 中英語
2-4 近代英語
2-5 初期近代英語
2-6 後期近代英語
2-7 現代英語
参考文献・練習問題
<b>第3章 英語の多様化とグローバル化</b>
<b>―― 世界の英語、国際語としての英語、グローバル英語、そして日本の</b>
<b>英語</b>
3-1 世界の英語、世界の英語事情
3-2 国際語としての英語
3-3 グローバル英語(グローバル・テクスト)
3-4 日本における英語
参考文献・練習問題
<b>第4章 現代英語学・言語学の潮流</b>
4-1 20世紀の言語学大三角形
4-2 2つの恣意性
4-3 「チョムスキー革命」 ―― 生成文法
4-4 認知言語学の誕生
4-5 20世紀の言語学大三角形の点と辺
4-6 言語学大三角形からの展開
参考文献・練習問題
<b>第5章 英語の音声</b>
5-1 音声言語の利点
5-2 英語音声学と音韻論
5-3 音韻論
参考文献・練習問題
<b>第6章 英語の語彙(形態論)</b>
6-1 形態論とは何か
6-2 形態素の分類
6-3 形態素による語形成
6-4 形態素による語の分類
6-5 形態素の生産性と語形成
参考文献・練習問題
<b>第7章 英語の文法(統語論)</b>
7-1 統語論とは
7-2 文の構造
7-3 文法カテゴリー
参考文献・練習問題
<b>第8章 英語の意味(意味論)</b>
8-1 「意味」とは何か
8-2 「意味」の種類
参考文献・練習問題
<b>第9章 指示の語用論</b>
9-1 ダイクシスとは
9-2 ダイクシスと「人」
9-3 2人称代名詞の言語と文化
参考文献・練習問題
<b>第10章 コミュニケーションの語用論</b>
10-1 会話の含意 ―― 協調の原理
10-2 言語行為論
10-3 グローバル・コミュニケーションから見た語用論の問題
参考文献・練習問題
<b>第11章 ポライトネス</b>
11-1 ポライトネス研究とは
11-2 ブラウンとレヴィンソンの面目モデル
参考文献・練習問題
<b>第12章 相互行為の社会言語学</b>
12-1 コンテクスト化の合図
12-2 コンテクスト観の革新
12-3 解釈的アプローチ
12-4 コミュニケーションの多層性
12-5 非指示的指標性
12-6 相互行為の社会言語学からグローバル・コミュニケーションの
言語学へ
参考文献・練習問題
<b>第13章 談話分析</b>
13-1 談話分析の2つの流れ
13-2 会話分析
参考文献・練習問題
<b>第14章 社会言語学</b>
14-1 ソシュールのパラドクス
14-2 ミクロ社会言語学
14-3 グローバルとローカルな英語の多様性
14-4 そのほかの社会言語学的諸事象
参考文献・練習問題
<b>索引</b>
【著者紹介】
井上 逸兵
慶應義塾大学法学部・文学部卒、同大学大学院文学研究科修士課程修了、文学博士(慶應義塾大学)。富山大学講師、同大学助教授、信州大学助教授、慶應義塾大学法学部教授を経て、現在同大学文学部教授。
専門は社会言語学、英語学。
主要著書:『バカに見えるビジネス語』(青春新書インテリジェンス、2013年)、『世界の英語と社会言語学 ―― 多様な英語でコミュニケーションする』(ヤムナ・カチュルー、ラリー・E・スミス著)(共訳、慶應義塾大学出版会、2013年)、『くらべてわかる英文法』(共著、くろしお出版、2012年)、『サバイバルイングリッシュ』(幻冬舎エデュケーション、2011年)、『ことばの意味と使用 ―― 日英語のダイナミズム』(共著、鳳書房、2010年)、『ことばの生態系 ―― コミュニケーションは何でできているか』(慶應義塾大学出版会、2005年)、<i>Advances in Discourse Approaches</i> (共著、Cambridge Scholars Publishing, 200…
内容説明
グローバルコミュニケーションとテクノロジーの進化で読み解く新しい英語学。
目次
英語と英語学の背景
英語の変遷
英語の多様化とグローバル化―世界の英語、国際語としての英語、グローバル英語、そして日本の英語
現代英語学・言語学の潮流
英語の音声
英語の語彙(形態論)
英語の文法(統語論)
英語の意味(意味論)
指示の語用論
コミュニケーションの語用論
ポライトネス
相互行為の社会言語学
談話分析
社会言語学
著者等紹介
井上逸兵[イノウエイッペイ]
慶應義塾大学法学部・文学部卒、同大学大学院文学研究科修士課程修了、文学博士(慶應義塾大学)。富山大学講師、同大学助教授、信州大学助教授、慶應義塾大学法学部教授を経て、同大学文学部教授。専門は社会言語学、英語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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