イスタンブル交易圏とイラン―世界経済における近代中東の交易ネットワーク

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イスタンブル交易圏とイラン―世界経済における近代中東の交易ネットワーク

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  • サイズ A5判/ページ数 388p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766422078
  • NDC分類 678.226
  • Cコード C3022

出版社内容情報

近代以降にイスタンブルを中心に形成されイランにまで広がった交易圏。本書はこの地域を主題に国境を越えた経済圏の問題を考察する。

近代以降にイスタンブルを中心に形成され、イランにまで広がった大規模な交易圏。本書はこの地域を主題に、国境を越えた経済圏の問題を考察する。非ムスリム商人、イラン商人、そして新たに参入してきたヨーロッパ商人たちの移動、交易と拮抗の実態、そして綿製品、絹、タバコ、ペルシャ絨毯などの商品流通の自律性を明らかにし、ヨーロッパの資本主義経済の影響にさらされた交易圏が、自らを再編成しながら今日まで力強く生き延びた理由を比較関係史の観点から解き明かす。

序章 イスタンブル交易圏のなかのイラン
 1 西アジアにおける都市形成と市・交易圏
 2 近代以前の西アジアにおける交易圏の特徴
 3 交易圏をみる視角
 4 イスタンブルにつながるイランの交易ネットワーク

第1章 イスタンブルの中継貿易とイラン
 はじめに
 1 アミーノッ・ザルブとオスマン帝国の非ムスリム商人
 2 イスタンブルに延びるイラン商人の交易ネットワーク
 3 中継貿易の変容と交易ネットワーク
 おわりに

第2章 イランのアルメニア系商人の交易ネットワークとイスタンブル
 はじめに
 1 アルメニア系商人アルセニアン家の相続争い
 2 訴訟・裁判の過程から見えるアルメニア系商人の交易ネットワーク
 おわりに

第3章 イランにおける絹貿易の変遷
 はじめに
 1 微粒子病と生糸貿易の衰退
 2 オスマン帝国からの蚕種輸入
 3 繭貿易の進展
 4 タブリーズ経済の地盤沈下
 おわりに

第4章 イランにおける絨毯貿易の発展
 はじめに
 1 絹から絨毯へ
 2 カーペット・ブームを牽引する外国商会
 3 絨毯産業に進出するイランの民族商人
 4 イスタンブルにおける絨毯の中継貿易
 おわりに

第5章 イランのタバコ・ボイコット運動とイスタンブル
 はじめに
 1 二つのタバコ利権の共通点と違い
 2 利権廃棄をめぐる攻防
 3 オスマン帝国におけるタバコ利権問題
 4 利権撤回を求めるイスタンブルのイラン商人たち
 5 トンベキ専売会社発足後のイスタンブルにおけるボイコット運動
 6 イスファハーンにおけるボイコット運動の余燼
 おわりに

終章 イスタンブル交易圏の変容
 1 コチュのイスタンブル旅行
 2 弱体化する非ムスリム商人の経済力
 3 台頭するトルコ系の商人
 4 イスタンブルにおける綿紡績業の発展
 5 サバンジュ財閥のイスタンブル進出
 6 イスタンブル交易圏の新たなる胎動

【著者紹介】
坂本 勉
慶應義塾大学名誉教授。
1945年生まれ。1969年、慶應義塾大学文学部卒。1974年、同助手就任。1975年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。同助教授、教授を歴任。2012年定年退任。

内容説明

非ムスリム商人、イラン商人、ヨーロッパ商人らによる綿製品、絹、タバコ、ペルシア絨毯の流通から明らかにする、強固で自律的なネットワークの持続と変容。

目次

序章 イスタンブル交易圏のなかのイラン(中東イスラーム世界における都市形成と市・交易圏;近代以前の中東イスラーム世界における交易圏の特徴 ほか)
第1章 イスタンブルの中継貿易とイラン(アミーノッザルブとオスマン帝国の非ムスリム商人;イスタンブルに延びるイラン商人の交易ネットワーク ほか)
第2章 イランのアルメニア系商人の交易ネットワークとイスタンブル(アルメニア系商人アルセニアン家の相続争い;訴訟・裁判の過程から見えるアルメニア系商人の交易ネットワーク)
第3章 イランの絹貿易とオスマン帝国のギリシア系非ムスリム商人(微粒子病と生糸貿易の衰退;オスマン帝国からの蚕種輸入 ほか)
第4章 イランにおけるカーペット・ブームとイスタンブルの中継貿易(絹から絨毯へ;カーペット・ブームを牽引する外国商会;絨毯産業に進出するイランの民族商人 ほか)
第5章 イランのタバコ・ボイコット運動とイスタンブル(二つのタバコ利権の共通点と違い;利権廃棄をめぐる攻防;オスマン帝国におけるタバコ利権問題 ほか)
終章 変容するイスタンブル交易圏(コチュ最初のイスタンブル旅行;弱体化する非ムスリム商人の経済力;台頭するトルコ系の商人 ほか)

著者等紹介

坂本勉[サカモトツトム]
1945年生まれ。1969年慶應義塾大学文学部東洋史専攻卒業。1975年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。1974年より慶應義塾大学文学部助手、1981年助教授、1991年教授、2011年定年により退職、現在慶應義塾大学名誉教授。1976‐78年テヘラン大学、ケンブリッジ大学中東センターに留学。1987‐89年日本学術振興会西アジア地域センター(アンカラ)派遣研究員およびアンカラ大学言語・歴史・地理学部講師としてトルコに滞在。1999‐2000年ボアジチ大学(イスタンブル)文理学部訪問教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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